法学基礎講義の講義内容を詳細に書いていきます。ブログによる模擬講義のようなものを想定しています。今回は4回目ですね。法学基礎講義のプロモーションになると嬉しいですね。

 

 まず、刑事法入門(1)はA⁺です。最重要分野の1つです。罪刑法定主義という刑事法の大原則について学びます。罪刑法定主義は判例を土台とした事例問題がでることも、一行問題がでることもあります。

 罪刑法定主義の定義、意義、歴史、機能について学びます。また、罪刑法定主義の派生原則について学ぶ必要があります。派生原則については様々なものがありますが、とくに類推解釈の禁止の禁止と遡及処罰の禁止についてが重要です。この2つは派生原則なのに単独で出題される可能性があります。

 

 次に、類推解釈の禁止の定義、意義、趣旨、判例について学びます。判例をベースにした出題に対応すべく、さまざまな判例を判例百選や判例六法で調べておくといいかもしれません。電気窃盗事件やガソリンカー事件や食器への放尿が器物損壊罪にあたるかを押さえておくといいでしょう。

 

 また、なぜ遡及処罰が禁止されているかについて学びます。遡及処罰の禁止の定義、条文、趣旨、判例を理解する必要があります。また、この原則の趣旨が刑罰だけでなく、刑事訴訟法の変更、判例の変更、公訴時効の撤廃にも及ぶかについても押さえておくといいでしょう。

 

他の派生原則としての慣習刑法の禁止(法律主義)、絶対的不定期刑の禁止、明確性の原則、実体的デュープロセスについても学びます。

 

 4回目のテキストは11000字程度で、解説は2時間半弱です。これに基礎概念を学ぶQ&Aを数十個付けています。復習の便宜に付けました。おそらくですが、定義等には配点がありますので、これで定着するといいでしょう。

さらに、演習問題を10個程度付けています。この演習問題が、本試験レベルの問題の類題になります。この演習問題が書ければ本試験も恐れることはありません。本試験の問題意識を抽出した問題となります。4回目では、2つの解答例も付けて解説しています。これは基礎講座では初めての試みです。解答例を示して、インプット段階からアウトプット意識を養成してほしいという受講生の声を反映しました。

 

上記のような講義構成を通じて、試験合格の力を養成します。