リチャード・ブローティガン
猫がキーボードの上に乗ってきて、邪魔です!
変な本屋ですo(TωT )
どいたと思ったら
液晶の前に立ちはだかってます。
猫語喋れる方、
どうかうちの猫に邪魔だと言ってください。
さてさて 今回は
なにげに好評いただいている
「今日の読書」の時間です。
小説なんかも面白いけれど…
長いから読めない( ´(ェ)`)
でも、詩ならすぐおわる(´∀`)
詩だって立派な文学です。
今日ちょこっとだけ 文学に触れる時間を
ノスタルジック倉庫が提供いたします。
今日紹介するのは
リチャード・ブローティガン。
…誰ソレ(・ω・)?
ですよね、ですよね。
知りませんよね。泣。
ま、おいらも知りませんでしたよ、
J‐WAVEできいて知ったんですから
仕事の帰り…
日付がかわるころ…
人もクルマもいない交差点で
しんみりきいて…
いい詩だなあって思ったんです。
まあでもいちおうブローティガンにも触れておきます。
このことば、どこかで聞いたことありませんか?
「時に人生は
カップ一杯のコーヒーがもたらす
温かさの問題」
これを言ったのがブローティガンだと思ってください。
あとはハンバーガー殺人事件とか。
- Richard Brautigan
- Richard Brautigan's Trout Fishing in America,
- the Pill Versus the Springhill Mind Disaster,
- and in Watermelon Sugar
きょうはこの詩集?
西瓜糖の日々から抜粋します。
ほとんどすべてのものが
スイカから採れる西瓜糖と松の木材と石から作ることが出来、
スイカを栽培することにより完全に自給自足が可能である世界
(コミューンのようなもので、iDEATHと呼ばれる)を舞台にしています。
ちょっと わかりづらいと思うかもしれませんが…
おいらはこの詩がとても好きです。
「あなたが好きだ」とか
「愛してる」とか
そういうクサイ言葉を一言も言わないけど
言わないからこそ
「あなた」に対する
真摯な思いが伝わってくるような気がするのです。
情景と、
あなたの好きな人を
思い浮かべながら読んでみてください。
それではおやすみなさい(・ω・)/♪
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わたしが誰か
あなたは知りたいと思っていることだろう。
わたしはきまった名前を持たない人間のひとりだ。
あなたがわたしの名前をきめる。
あなたの心に浮かぶこと、それがわたしの名前だ。
たとえば、ずっと昔に起こったことについて考えていたとする。
誰かがあなたに質問をしたのだけれど、
あなたはなんと答えてよいかわからなかった。
それがわたしの名前だ。
そう、もしかしたら、その時はひどい雨降りだったかもしれない。
それがわたしの名前だ。
もしかしたら、子供のときした遊びのこととか、
あるいは歳をとってから窓辺の椅子に腰掛けていたら、
ふと心に浮かんだことであるとか。
それがわたしの名前だ。
それとも、あなたはどこかまで歩いていったのだ。
それがわたしの名前だ。
あるいは、あなたはじっと覗きこむようにして、
川を見つめていたかもしれない。
あなたを愛していた誰かが、
すぐそばにいた。
あなたに触れようとしていた。
触れられるまえに、
あなたにはもうその感じがわかった。
そして、それから、あなたに触れた。
それがわたしの名前だ。
(リチャード・ブローディガン『西瓜糖の日々』より)