きりのなかのはりねずみ
どんな英才教育よりも、ホンモノに出会うことが子供の感性をのばす近道です。
その意味でこの絵本は珠玉の一冊、と言っても過言ではありません!
日本ではそれほど有名ではない本なのですが、
これはおいらの絵本コレクションのなかでも超お気に入り。世界的アニメーターの作品です。
- ユーリー ノルシュテイン, セルゲイ コズロフ, Yury Norshteyn, Francheska Yarbusova, Sergey Kozlov, こじま ひろこ, フランチェスカ ヤルブーソヴァ
- きりのなかのはりねずみ
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ご覧ください、このはりねずみのちょんと出たあんよ(笑)!!!
こどものころ、こういう寂しげな絵本に まるで毒でもしみこんでいるような恐ろしさを感じつつも
怖いものみたさでページをひらいていたものです。
はじめて見たはずなのに、なぜかなつかしい。あふれでるたまらないノスタルジー。
夕日がおちたなら、こぐまくんとお茶を飲みながら、ふたりで星を数えよう
こういう世界にやられてしまうのは、案外おとなのほうかもしれません。
はりねずみくんは美しい白い馬にみとれて霧のなかで彷徨ってしまうのですが、
その白馬も神々しいまでのうつくしさです。
さまよっていると色んなものに出会います。ふくろう、いぬ、はたまた…
↓ 実はぬいぐるみも出てます。。なかなかかわいい!
ユーリ・ノルシュテインはロシアアニメーション界の超巨匠。そして完璧主義者としても有名です。
はりねずみのお話も もとはアニメーション作品。
たとえば落ち葉が舞うシーンをつくるときにも、ガラスの板の上に落ち葉(の切り絵)を並べる。
そのガラス板をドン!と叩いて一コマ撮り、もう一度叩いて一コマ撮る…
そんな気の遠くなるような作業、だけどこだわりがあふれた作業によってつくられています。
- ジェネオン エンタテインメント
- ユーリ・ノルシュテイン作品集
おいらのたからもののひとつです。
とても厳しい人がつくる、ものすごくやさしい世界。
あなたのちかくに小さいお子さんがいたら、寝る前によんであげてください。