このファッションモンスターと別れてすぐに私はマッチングアプリをフル稼働させていた。











全くタイプではないが、愉快そうな人がいたのでいいねをしてみた。








そのあと、メッセージがきてやりとりをしていたのだが、見た目通り、愉快なおじさんだった。










こうへい(仮)、38歳








仕事をやめて現在転職活動中と言っていた。







転職活動期間に資格を取ったそうだ。






消防設備点検士。






消化器の点検をする人らしい。










なぜその資格だったんだろう・・・。












何回かやりとりして、私は面倒になり、しばらく返信をしていなかったところ、







こうへいからメッセージがきた。
















"ちょっと、ちょっとおお!!もうやりとり終わっちゃう感じ!?もう少し話そうよお!"









私の脳内では、チャラ男のような話し方でこのメッセージが読み上げられた。








暇なので、やりとりしていたら、会うことになった。









"ベタにハチ公前で待ち合わせする?!"









と言われたが、私は別のところで待っていた。









そして合流した。








「焼肉食べない?」







と言われ、焼肉屋に行った。








こうへいは全部肉を焼いてくれた。




焼き方にこだわりがあるようだった。







「よく無職の俺と会おうとしてくれたね?」








「うん、暇だったからね!」







「おいおい〜!!」







こうへいはめちゃくちゃノリがいい男だった。








そして、こうへいのことを根掘り葉掘り聞いてみた。







「一人暮らしなの?」




と聞いた時に






「うーん、、、元芸人だった友達と2人で住んでて・・・」





急に言いにくそうにもごもご話し出した。








なんなんだ!












こうへいは私に最近彼氏はいたのか?と質問してきた。











私はインディアンジュエリー屋になりたいファッションモンスターの話をして、自己啓発のワークを送りつけた話を面白おかしく話した。










「さやちゃん、その話面白いよ!もう何回か人に話してるでしょ?面白い!」












私は可愛いとか綺麗と褒められるより、面白いと褒められるほうが100倍嬉しいのだ。












そのまま焼肉屋を出て、二軒目に居酒屋に入った。







カウンター席に横並びに座り、こうへいは突然、









「ねえ、鼻触っていい?」








は?





「やだ!距離感間違えないで!」








と私は言った。








変なやつ。








そして、その日は終電まで話し、解散した。









「こうへいくん、ここまでどうやってきたの?電車?」







「ううん、自転車!ムゲンダイホールに停めてるよ!」






(今はなき、ヨシモト∞ホール)










「そうなんだ!気をつけてね!またね〜」












そこからこうへいとは連絡をちょこちょこ取ることになる。









その2日後、









電車で移動中のときに、ふとこうへいのことを思い出し、名前を検索してみた。
















!!!












なんと、こうへいはお笑い芸人だった。











つづく。