続き | 怠け者のなれのはて(妄想と幻想の隙間で)

怠け者のなれのはて(妄想と幻想の隙間で)

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個人消費の重さが国民総生産に対して半分以上になり、しかも所得の半分以上が消費に使われているわけで、これでもって権力が個人消費者の手に移っていないはずはないのです。潜在的には移ってしまっています。要するに、消費者・大衆というものは個々には節約したり俺はあんまり使わねえと思ったりしているんですが、いっせいにそうしていないというだけで、消費者がいっせいに俺は使わねえぞと半年なら半年やったら、日本経済はつぶれてしまいます。そんなことは分かりきっていることです。その場合、使わねえぞといったって、光熱費とか家賃は使って、生活費は全部同じレベルで、ただ選んで使わねえぞと半年なり一年なりいっせいにやったら、どんな政府もつぶれてしまいます。それくらい権力というか能力は消費者のところに移ってしまっているというのが、高度な資本主義、つまりアメリカ・西欧先進国・日本、その三地域における経済的な本質的な問題です。



             吉本隆明     状況の根源から 講演集より

この人については余り知らないのだが自分の頭で考えようとした数少ない人の様に思う