〝獣化〟という言葉は人が獣になる現象を主に指す。〝擬獣化〟という言葉は非生物も含めて獣形態に変化することを指す。では逆は?
例えばイヌ→ネコ、ネコ→ヒト。前者の場合、〝獣獣化〟とでも言うべきか。また後者は〝人化〟とも言うべきか。
多くの物語は〝ヒト〟を基準に構成されている。語られる物語の中で、悪魔も神も妖怪もヒトの姿をとることが多い。しかし、彼らは本当にヒトの姿をとる必要性があるのだろうか?
そこが一つの盲点。恐らく、彼らは実在するとすれば、ヒトの姿をとる必要は無い。ヒトの姿をとる必要性は、逆説的にヒトがつくり出したものに過ぎないから。要するに自分(ヒト)に合わされている。
しかし、ヒトによって脅威にも救済にもなる聖魔物は確かにこのセカイに存在することを認知する必要はあるだろう。
このセカイは一つ。しかし、一つはムゲンにも等しい複雑な因果の糸で構成されている。貴方が今これを読んでいるのも、私がここでこうして書いているのも、人智を超えたスケールで巨視的に視れば、何者かが描いたシナリオの一部かもしれない。
心は体の成長に反して狭くなっていく。しかし、体が衰え始めると心は広くなっていく。
覚えておいて欲しい。時には巨視的に考えることも必要であるということを。
話が逸れてきてしまった。それでは話を戻そう。
キーワードは、このセカイはヒトだけがすべてではないということだ。変化する要因もヒトだけに非ず、あらゆる物事に通じている。
〝人獣変化〟
これはまた妖怪の名だったか――