「イテテッ。コノハ、どこや?」
〝ニャー(ここやー)〟
「ん? 耳元で聞こえたなぁ」
 カリンはコノハとぶつかって、おでこを擦っていた。雷が落ちた影響で部屋が暗くてよく見えない。
「タマ―、タマはおるか?」
「なうー」
 カリンの問いかけに答えたのか、タマが鳴いた。
「よしよし。みんなおるみたいやなぁ。暗くてよく見えへんけど」
 そこでカリンはふと気付いた。
「あぁ、そやそや。パソコン」
 カリンは放置していたパソコンを触る。
「問題なさそうやな。それじゃあ、切っておくか」
 シャットダウンしたら、カリンはベッドの上に仰向けになった。
「コノハーおいで。うちが気持ちよくしたるでー」
〝にゃにゃにゃん(だから私はここやって。何か変やなぁ動かれへん)〟
 カリンはここでおかしなことに気付いた。
「? どこや、コノハ? 耳元で鳴き声聞こえるんやけどなぁ」
「なうー」
「タマは遠いなぁ。タマでもええでー、うちんとこおいでー」
「シャ―」
 タマは嫌な思い出を思い出したようだった。
「はよ、電気つかへんかなぁ、みんなどこおるかわからへん」
 カリンはベッドの上でゴロゴロした。外では雷がまだゴロゴロ鳴っている。
「試しに電気付けてみようか」
 カリンは立ち上がり、部屋の電気のスイッチを押した。
 その時、バチィッと体に電気が流れた。
「痛ッ! もう、なんや! さっきからこんなんばっかやー」
 しかし、スイッチを押しても部屋は暗いままだった。