「あららー、おかわりいるか?」
 コノハは首を左右に振って断った。こういうヒトらしい素振りは伝わるからいい。
「そう。まぁ、可愛いコノハのムービーは撮れたし。次は運動やな!」
(運動?)
 カリンはミルクの入っていた器を下げると、手に何かを持った。
「にゃ!!!」
(な!!!)
 カリンが手に持ったのはオモチャのねこじゃらしだった。それで遅かったのか。
「ほーれ、ほれほれコノハ。追いかけたくなるやろー」
 カリンはコノハを完全に舐め切っている。いくらネコになったからとはいえ、元はヒト。わざわざそんなものに反応したくなるはずは……
(あ、あれ? 何や! 何か気になる……)
 コノハは体勢を低くしてお尻をムズムズ左右に振る。ヒトの時はこんな動作したことなかったのに、今の状態では自然と体が反応してしまう。誰に教えられたでもなく、自然に。
「お! やっぱり興味あるみたいやな!」
 カリンはさらに嬉しそうに言った。