サラの言葉に三匹はちょっと緊張した。そしてちょっと恥ずかしい。
「大丈夫。何も考えないで。みんな、今はケモノなのよ?」
 サラの言葉に、それは確かにそうだと思ったが、友達同士でそういうのをやるとなるとやっぱり恥ずかしい。
「よ、よし! サラさん、お、お願いします!」
 勇気を振り絞って、カリンが進み出た。
「どうする? コノハ?」
「うーん……恥ずかしいけど、でも、せっかくだし……」
「やっちゃう?」
「やっちゃおっか」
 コノハとテンリも顔を見合せて、この際だからサラの薦めを受けることにした。
「よぉーし、それじゃあ、二人一組になりましょう。私はカリンちゃんと組むから、コノハちゃんとテンリちゃんね」
 サラに言われたとおりに三匹はそれぞれペアになった。
「それじゃ、キスきましょう。カリンちゃん、舌だして」
「え? い、いきなりですか?」
「大丈夫。恥ずかしがらないで」
「は、はい」
 カリンは照れながら口を開けてだらりとイヌの舌を出した。それを器用にキツネのマズルをずらせてサラが舐める。普通にキスをしようすると、イヌとキツネのマズルが突きあってやりにくいのだ。
「……」
 カリンはサラに舐められた瞬間、ビクッとしてすっかり固まってしまった。
 その光景を無言で見詰めるネコ娘とウサギ娘。
「わ、わたしたちもやる?」
「そ、そうね。それじゃあ、テンリ、行くよ」
 ネコとウサギではそんなに鼻先が出ていないので、ヒトと同じ感覚でキスができる。ただ、ウサギの場合は……
「前歯が邪魔なんやけどぉ」
「そんなことわたしに言われても」
と、いう風になった。