皆さんこんにちは,地質に生きるHentaiことスパインです.

 現在,北海道で調査を行っています.道内の地域によって気温に差があって体調崩しそうです.さて,昨年の12月の中旬から下旬にかけて,インドにフィールドワークに出かけていました.これまで,島国には行ったことがあったのですが大陸を構成する国にはいったことがなかったので,今回が大陸初上陸になりました.大陸を構成する岩石には,日本ではなかなか見ることのできないめちゃんこ古い岩石が含まれていることがあります.今回は,私がインドで体験・観察したフィールドについて話をしたいと思います!

 

〇カーボナタイト

 カーボナタイトは,地下のマグマが冷えて固まることで形成されます.岩石の成分は大理石と同様,炭酸が主成分となっています.大理石は炭酸の殻を持つ貝類などの遺骸が集積したものが起源となっているので,カーボナタイトとは成因が異なります.成因は異なりますが,最終的な岩石の成分が類似するところが非常に面白いですね.

 さて,私が観察したカーボナタイトは今から約14億年前にできた岩石です.恐竜が生息し始めた頃の約12億年前,奇妙な形で有名なアノマロカリスが生きていた頃の約9億年前に当たります.恐ろしく古い時代です.表面は炭酸の結晶がギラギラ輝いていて宝石みたいで,よく見るとマグマから晶出した別の結晶が見られます.今回ひときわ目立っていたのは繊維状の角閃石です.角閃石というのは岩石に含まれる鉱物の名前で,今回は暗緑色に輝いています.繊維状の角閃石はいわゆるアスベスト(石綿)に含まれる場合があり,本来警戒すべきものです.しかし,私の友人のY君はそれを素手で手掴みしに行ってました.本人は「なんかチクチクする!ちょっと痛い!!(笑)」と言ってました.そりゃそうだろと.炎天下の中でのフィールドワークでしたが,みんなでワイワイ楽しむことができました.

 

↑カーボナタイトの写真(結晶がキラキラ)

 

↑カーボナタイトに含まれる繊維状角閃石

 

↑カーボナタイトの産するフィールド(中心の池は硫黄成分マシマシで絶対禁飲)

 

〇片麻岩

 片麻岩はシマウマのように白黒の縞々が特徴的な岩石です.岩石に大きな圧力温度が加わることで白色の鉱物と有色の鉱物がそれぞれシート状に濃集することで作られると考えられています.今回の片麻岩には有色の鉱物として黒雲母という鉱物と,角閃石という鉱物が含まれていて,表面がキラキラ反射しているのが確認できました.中には,この縞々がぐにゃりと曲がった小さい褶曲もあるで様々な縞模様を見ることができます.この片麻岩が車窓に何百mも連続でみえていたのですごく驚きました.

 

↑片麻岩の露頭(白と黒の縞々が見える)

 

↑小さな褶曲でグニャグニャ