ネタバレあり。
BGMは、白夢の繭です。
EP4のラストバトルをやりなおしていたら、
自分の中の真実が出てきたので、
考えながら、ここに綴っていきます。
【大前提】
・ベアバトベアは永遠。
・次男一家最高。
・戦人は熱い、いい男。
EP8まで読んだ後に、EP4のラストバトル見ると、
「そこまで解いてて、なんであと一歩がわかんねぇんだよ馬鹿戦人ァァァァア!」
って泣きたくなります。
いや、むしろ泣きましたがな。
まぁ、でも、「6年前の罪(のきっかけとなった日)」を丸ごと思い出せないのなら、無理は、ない、かな。
そも、あの優しい戦人には、身内のだれかを犯人扱いすることすらできないんだから。
…ああ、だから、第三のゲームで、「ヱヴァ・ベアトリーチェ」を用意したのか。
「知っている誰かでありながら、知っている誰かではない存在」を。。。
そう、この第三のゲームが、あのベアトから戦人に向けたものであるのならば、
この物語は納得することができる。
でも、これは六軒島の真実ではない。
縁寿が絶望して自殺するような。
絵羽が全てから恨まれても、誰にも告げなかったような。
そんな真実は、確かに存在するのだろう。
そうして、今、仮説がひとつが生まれました。
それは、とっても簡単で、ゲームの中ではワルギリアが否定していたこと。
でも、それは、ゲームマスターが十八だった場合、それを、EP8で縁寿がしたように、否定することが可能となるものです。
1998年以降のゲーム盤の外の真実
・右代宮絵羽は、九羽鳥庵に居た為、生きていた。
・六軒島の大部分は、跡形もなくふっとんでいる。
・「右代宮戦人の記憶を持つ八城十八」(右代宮戦人)は、生きて島から出た。
1986年の可能性としてありえた真実
・右代宮譲治は、安田紗代(右代宮理御という名をもつ右代宮金蔵の6番目の子ども)に、プロポーズしようとしていた。
・右代宮戦人は、約束をおぼえていた。
・ベアトリーチェとしての彼女は、戦人と共に島を出たかった。
・紗音としての彼女は、譲治を心から愛していた。
この真実は、
・EP7でクレルが語った1983年の親族会議で、手紙を手にしていたのが、譲治であること。
から見たものだ。
さぁ、一人の女をめぐって、何が起きただろう?
・戦人は、きっと、ミステリを語り合った、この島から連れ出すと約束した彼女をあきらめた。
この真実は、
・二人を愛した父に怒りを抱いて、六軒島に6年来なかったこと。
から見たものである。
さぁ、ベアトリーチェたる彼女は、どうしただろう。
彼女は、真の右代宮家の当主。
借金をもつ親族を従わせる黄金を持ち、
全てを無に還す爆弾のスイッチを手にしていました。
つまり、彼女が、爆弾のスイッチを押さなければ、
もしくは、その存在を誰かに告げなければ、
六軒島はふっとびません。
そうして、絵羽以外、六軒島からは、絵羽以外、誰も、帰ってきませんでした。
更に、絵羽が蓋をした真実は、縁寿の心を抉るに十分なものでした。
それは、EP7のTeaPartyで、縁寿が見た真実の可能性に近いとされるベルンカステルの用意したカケラよりもつらいもののはずです。
それは、EP8で、ゲームマスターであるベルンカステルが、バトラ卿夫妻に見せたゲームよりも、ひどく悲しいもののはずです。
それは、十八が、自殺未遂を起こすようなものです。
1986年の真実
・戦人と「ベアトリーチェ」は、爆発を免れ、モータボートのある入り江に生きてたどり着いた。
譲治は、「紗音」は、それを赦すでしょうか?
優しい戦人が、他の親族が死ぬとわかっていて、二人きりだけで、島を脱出しようとするでしょうか?
つまり、この時点で、戦人は、ベアト以外のものが、死んでいても構わないと思っていたのです。
・「ベアトリーチェ」は、1998年時点で、生きていません。
・「戦人」も、肉体はあれど、1998年10月6日以降の日を、生きていません。
戦人は、ベアトを置いて島から出ることはありません。
つまり、二人は島を出たのです。
紗代は、裏切られたと思っていたのに、裏切っていたのが自分であったこと。
それだけで、死を選ぶでしょうか?
「紗音」は確かに戦人を信じられませんでした。
けれど「ベアトリーチェ」は彼を信じ、愛し続けました。
・右代宮理御と右代宮戦人は三親等以内である。
それだけで、死を選ぶでしょうか?
父親であり祖父と同じ間違いを犯したくないと思うか。
いえ、「ベアトリーチェ」は、それでも戦人と一緒にいたいと望むでしょう。
母親と祖母のように、愛する人を残して死にたくないと思うでしょう。
では、何故、彼女は、死を選んだ?
それは、
・彼女が、親族を殺したから。
・戦人に、それを許容させてしまったから。
ではないでしょうか?
ホワイダニット(Why done it?)を好んだ戦人。
その彼が、彼女の殺人を赦した。
つまり、彼女の背景を知っていたことになります。
話したのは誰でしょう?
おそらく、呂ノ上源次。
熊沢チヨは、最期まで「ベアトリーチェ」の秘密は、言わない。
これは、第3のゲーム以降の「ワルギリア」の描かれ方からの推測です。
発見され、公開されたボトルメール2本以外、つまりは第3のゲーム以降を「十八」が綴ったのならば、「ワルギリア」は常に「ベアトリーチェ」の望まぬことはしないということが、わかります。
さぁ、1986年の真実に話を戻しましょう。
・ベアトが親族を殺した。
では、それだけで縁寿は死を選ぶでしょうか?
縁寿は、最愛の兄を信じていました。
EP7のTeaParty、EP8のベルン製ゲームを見てなお、真実を知りたいと言った彼女の心を裏切る真実。
それは、
・戦人が、親族を殺した。
ではないでしょうか?
「紗音」に譲治が指輪を贈った時、
戦人は、碑文の謎を解き、黄金の郷に至りました。
そこで、黄金よりも、紗代が何故、自分を信じてくれなかったのか、
その真実を知りました。EP7を読んだのです。
さぁ、目の前には銃。
両親は西部劇がお好きだそうで、彼が今まで銃に触れたことがない、と否定は可能でしょうか。
彼は殺人を犯さない?
EP6で彼は、ゲーム盤の虚飾としてですが、夏妃を殺しています。
「………充分だ。…・…ルシファー、やれ」。その一言で、殺人を許容しました。
これを現実に置き換えます。
ゲーム盤内の真相(裏側)「名探偵(笑)をからかう」ではなく、
ゲーム盤構築の為に行なう行動は、「銃で、撃ち殺す」です。
彼は、夏妃を恨まないでしょう。
だが、愛する父を怒り、家から6年も飛び出す実行力のある彼です。
さぁ、手には銃。
手紙を渡さなかった敬愛する従兄が、愛し続けた信じ続けた女性と愛を交わしています。
さぁ、手には銃。
愛する女性の全身に傷を負わせ、使用人として責められる苦しみを与えた伯母は、
同じく苦痛を与えた原因となった祖父を敬愛し、その死を隠して親族会議の真っ最中。
もし、夏妃を撃ったのならば、蔵臼は逆上することでしょう。
きっと、戦人は、夏妃を愛する蔵臼には殺されても構わないと言うでしょう。
それを、留弗夫は認めないでしょう。戦人を庇うことでしょう。
留弗夫が傷ついたならば、霧江は怒ることでしょう。
では、戦人が傷つくのは?霧江は、留弗夫が死んだ後、戦人をどうするでしょう?
ここで、次男一家にとっての真実を持ち出します。
十八がEP8で、戦人が霧江の子どもであると描くことをできたのは、
1986年10月4日の時点で、霧江と戦人に留弗夫が真実を告白していたからではないでしょうか。
これは、1986年10月4日以前にベアトが書いたと思われる第一のゲームで、
留弗夫に「殺されるかもしれない」と言わせているところから推測できます。
頑なだった戦人が家に帰るには、祖父母の死と父の土下座だけでは足りないと思うのです。
霧江が幸せでないのなら、戦人は家に帰らない。
明日夢と同じ苦しみを、チェス盤思考の師として、姉のように以前から慕っていた霧江に与えたいとは思わないのではないでしょうか。
留弗夫が土下座をしたのは、戦人だけではなく、霧江にもです。
そうでなくば、戦人は赦さない。
本物の母子になったから、一緒に右代宮の島に来た。
そう、霧江は、戦人を守ります。
きっと、蔵臼を殺し、両親を殺されて逆上した朱志香をも殺すでしょう。
この時点で生きているのは、
紗代…「紗音」は、戦人に怒りを抱き、銃を取りに地下書斎へ。爆弾オンにして、
そのまま、親族会議に突入です。
戦人…殺人の重みに、ロジックエラー状態ではないでしょうか。
でも、父に庇われ、母に守られ、やがて意識を取り戻すでしょう。
霧江…レビィに敬愛される彼女は、とっても強い。
絵羽、秀吉…甥と義妹が兄夫妻を殺したことしかわかっていない。
楼座…甥と義姉が長兄夫妻を殺したことしかわかっていない。
真里亞…夏妃、蔵臼、朱志香、留弗夫が死んだ。第一の夜まであと2人と考えているかもしれません。
「紗音」は、なんで譲治さんを殺したんですか!私を6年もほったらかしておいて!
と銃を片手に乱入です。
心の奥の「ベアトリーチェ」は、戦人は裏切っていなかった、信じなかったのは私たちの方だと言っています。
その台詞に、絵羽が部屋を飛び出し、譲治の元へ
秀吉も当然追いかけます。
「帰るから、待っててくれって手紙を、破りやがったのは譲治の兄貴だ!」
と言っただろうか。言わなかった気もします。
ベアトの心を守るワルギリアの寄り代たる熊沢が、源次と戦人の話を盗み聞いていて、
「戦人くんは、貴女を必ず迎えに来るから待っていてくれ、と手紙を書いたそうです」と言ったか。
恋愛相談を受けていた霧江が
「戦人くんは、貴女を裏切ったことなんかない。あの時、手紙を譲治くんに渡した私も悪いけど、好きな男を信じられなかった貴女も」とか言って、撃たれるフラグかもしれません。
いや、信じられなかった自分が嫌になり、自殺しようとしたところを戦人が止めようとして、
弾が、真里亞にあたって、楼座が逆上。
戦人を守る為、楼座を撃つ霧江。
…絵羽が生き残るのって、難しい。銃を構えて戻ってきた時、霧江が生きてたら確実に殺されるよな。そして、戻ってきた時、霧江が死んでいたのなら、秀吉も生きているはず…
あ、戻ってきた時、生きているのは戦人と紗代(ベアト)だけだった。
霧江にごめんなさい母さんと謝罪真っ最中に、撃とうとする絵羽を見て、ベアトが絵羽たちを撃ち、秀吉にあたる。…逆上して、ベアバト死んじゃうよね。
お!源次と熊沢が居た。
二人を庇う。そして、譲治の件を話し、絵羽は折れる?
いや、源次の投げナイフかなんかで気絶。
縁寿のことをよろしくお願いしますと手紙かなにかを残して、
九羽鳥庵へ絵羽を運ぶようにと頼む真の当主「二人」。
戦人を島から出そうとするのは、ベアトだろう。
戦人は、ベアトといられるのならば、どこへでも。
そのことに了解する熊沢も、源次も、南條も自らの罪の原因をつくった責任に、
爆弾オンと知りながら、絵羽を九羽鳥庵に残し、元の屋敷か薔薇庭園かに行く3人。
…南條は、難病の孫娘いるから死を選らばないか?
「こんな身体で生かした」とEP7TeaPartyのクレルはらわたにあったから、その罪の重さから
金蔵の我が友sは、死を選ぶとしよう。
そうして、黄金の薔薇エンドとなる。
EP3~8は、
肉体は残ろうとも、魂はベアトと共に海の底へ沈んだ「戦人」と、
新たな人格を宿し、ミステリー作家として幾子と生きる「十八」のバトル。
1998年、縁寿に会うのを拒否した十八は、EP6の駒結婚式を戦人への手土産に自殺未遂をはかる。
しかし、生きのびた。
だから、縁寿と「戦人」の為に、十八はEP8を書いた。
そうして、さくたろうの大冒険を読み、寿ゆかりと会い、福音の家を訪れた十八は、
生きている子どもたちに、愛する親族たちを幻視。
彼の中にあった戦人は、黄金郷へ
白き魔法を一人で使う縁寿に赦された十八は、やっと戦人から解放され、
『うみねこのなく頃に 散 EP6~8』という物語で、私たちに猫箱を少し開けて見せてくれたのではないでしょうか。
以上が、私なりの解釈です。
如何でしょうか、皆様方?
BGMは、白夢の繭です。
EP4のラストバトルをやりなおしていたら、
自分の中の真実が出てきたので、
考えながら、ここに綴っていきます。
【大前提】
・ベアバトベアは永遠。
・次男一家最高。
・戦人は熱い、いい男。
EP8まで読んだ後に、EP4のラストバトル見ると、
「そこまで解いてて、なんであと一歩がわかんねぇんだよ馬鹿戦人ァァァァア!」
って泣きたくなります。
いや、むしろ泣きましたがな。
まぁ、でも、「6年前の罪(のきっかけとなった日)」を丸ごと思い出せないのなら、無理は、ない、かな。
そも、あの優しい戦人には、身内のだれかを犯人扱いすることすらできないんだから。
…ああ、だから、第三のゲームで、「ヱヴァ・ベアトリーチェ」を用意したのか。
「知っている誰かでありながら、知っている誰かではない存在」を。。。
そう、この第三のゲームが、あのベアトから戦人に向けたものであるのならば、
この物語は納得することができる。
でも、これは六軒島の真実ではない。
縁寿が絶望して自殺するような。
絵羽が全てから恨まれても、誰にも告げなかったような。
そんな真実は、確かに存在するのだろう。
そうして、今、仮説がひとつが生まれました。
それは、とっても簡単で、ゲームの中ではワルギリアが否定していたこと。
でも、それは、ゲームマスターが十八だった場合、それを、EP8で縁寿がしたように、否定することが可能となるものです。
1998年以降のゲーム盤の外の真実
・右代宮絵羽は、九羽鳥庵に居た為、生きていた。
・六軒島の大部分は、跡形もなくふっとんでいる。
・「右代宮戦人の記憶を持つ八城十八」(右代宮戦人)は、生きて島から出た。
1986年の可能性としてありえた真実
・右代宮譲治は、安田紗代(右代宮理御という名をもつ右代宮金蔵の6番目の子ども)に、プロポーズしようとしていた。
・右代宮戦人は、約束をおぼえていた。
・ベアトリーチェとしての彼女は、戦人と共に島を出たかった。
・紗音としての彼女は、譲治を心から愛していた。
この真実は、
・EP7でクレルが語った1983年の親族会議で、手紙を手にしていたのが、譲治であること。
から見たものだ。
さぁ、一人の女をめぐって、何が起きただろう?
・戦人は、きっと、ミステリを語り合った、この島から連れ出すと約束した彼女をあきらめた。
この真実は、
・二人を愛した父に怒りを抱いて、六軒島に6年来なかったこと。
から見たものである。
さぁ、ベアトリーチェたる彼女は、どうしただろう。
彼女は、真の右代宮家の当主。
借金をもつ親族を従わせる黄金を持ち、
全てを無に還す爆弾のスイッチを手にしていました。
つまり、彼女が、爆弾のスイッチを押さなければ、
もしくは、その存在を誰かに告げなければ、
六軒島はふっとびません。
そうして、絵羽以外、六軒島からは、絵羽以外、誰も、帰ってきませんでした。
更に、絵羽が蓋をした真実は、縁寿の心を抉るに十分なものでした。
それは、EP7のTeaPartyで、縁寿が見た真実の可能性に近いとされるベルンカステルの用意したカケラよりもつらいもののはずです。
それは、EP8で、ゲームマスターであるベルンカステルが、バトラ卿夫妻に見せたゲームよりも、ひどく悲しいもののはずです。
それは、十八が、自殺未遂を起こすようなものです。
1986年の真実
・戦人と「ベアトリーチェ」は、爆発を免れ、モータボートのある入り江に生きてたどり着いた。
譲治は、「紗音」は、それを赦すでしょうか?
優しい戦人が、他の親族が死ぬとわかっていて、二人きりだけで、島を脱出しようとするでしょうか?
つまり、この時点で、戦人は、ベアト以外のものが、死んでいても構わないと思っていたのです。
・「ベアトリーチェ」は、1998年時点で、生きていません。
・「戦人」も、肉体はあれど、1998年10月6日以降の日を、生きていません。
戦人は、ベアトを置いて島から出ることはありません。
つまり、二人は島を出たのです。
紗代は、裏切られたと思っていたのに、裏切っていたのが自分であったこと。
それだけで、死を選ぶでしょうか?
「紗音」は確かに戦人を信じられませんでした。
けれど「ベアトリーチェ」は彼を信じ、愛し続けました。
・右代宮理御と右代宮戦人は三親等以内である。
それだけで、死を選ぶでしょうか?
父親であり祖父と同じ間違いを犯したくないと思うか。
いえ、「ベアトリーチェ」は、それでも戦人と一緒にいたいと望むでしょう。
母親と祖母のように、愛する人を残して死にたくないと思うでしょう。
では、何故、彼女は、死を選んだ?
それは、
・彼女が、親族を殺したから。
・戦人に、それを許容させてしまったから。
ではないでしょうか?
ホワイダニット(Why done it?)を好んだ戦人。
その彼が、彼女の殺人を赦した。
つまり、彼女の背景を知っていたことになります。
話したのは誰でしょう?
おそらく、呂ノ上源次。
熊沢チヨは、最期まで「ベアトリーチェ」の秘密は、言わない。
これは、第3のゲーム以降の「ワルギリア」の描かれ方からの推測です。
発見され、公開されたボトルメール2本以外、つまりは第3のゲーム以降を「十八」が綴ったのならば、「ワルギリア」は常に「ベアトリーチェ」の望まぬことはしないということが、わかります。
さぁ、1986年の真実に話を戻しましょう。
・ベアトが親族を殺した。
では、それだけで縁寿は死を選ぶでしょうか?
縁寿は、最愛の兄を信じていました。
EP7のTeaParty、EP8のベルン製ゲームを見てなお、真実を知りたいと言った彼女の心を裏切る真実。
それは、
・戦人が、親族を殺した。
ではないでしょうか?
「紗音」に譲治が指輪を贈った時、
戦人は、碑文の謎を解き、黄金の郷に至りました。
そこで、黄金よりも、紗代が何故、自分を信じてくれなかったのか、
その真実を知りました。EP7を読んだのです。
さぁ、目の前には銃。
両親は西部劇がお好きだそうで、彼が今まで銃に触れたことがない、と否定は可能でしょうか。
彼は殺人を犯さない?
EP6で彼は、ゲーム盤の虚飾としてですが、夏妃を殺しています。
「………充分だ。…・…ルシファー、やれ」。その一言で、殺人を許容しました。
これを現実に置き換えます。
ゲーム盤内の真相(裏側)「名探偵(笑)をからかう」ではなく、
ゲーム盤構築の為に行なう行動は、「銃で、撃ち殺す」です。
彼は、夏妃を恨まないでしょう。
だが、愛する父を怒り、家から6年も飛び出す実行力のある彼です。
さぁ、手には銃。
手紙を渡さなかった敬愛する従兄が、愛し続けた信じ続けた女性と愛を交わしています。
さぁ、手には銃。
愛する女性の全身に傷を負わせ、使用人として責められる苦しみを与えた伯母は、
同じく苦痛を与えた原因となった祖父を敬愛し、その死を隠して親族会議の真っ最中。
もし、夏妃を撃ったのならば、蔵臼は逆上することでしょう。
きっと、戦人は、夏妃を愛する蔵臼には殺されても構わないと言うでしょう。
それを、留弗夫は認めないでしょう。戦人を庇うことでしょう。
留弗夫が傷ついたならば、霧江は怒ることでしょう。
では、戦人が傷つくのは?霧江は、留弗夫が死んだ後、戦人をどうするでしょう?
ここで、次男一家にとっての真実を持ち出します。
十八がEP8で、戦人が霧江の子どもであると描くことをできたのは、
1986年10月4日の時点で、霧江と戦人に留弗夫が真実を告白していたからではないでしょうか。
これは、1986年10月4日以前にベアトが書いたと思われる第一のゲームで、
留弗夫に「殺されるかもしれない」と言わせているところから推測できます。
頑なだった戦人が家に帰るには、祖父母の死と父の土下座だけでは足りないと思うのです。
霧江が幸せでないのなら、戦人は家に帰らない。
明日夢と同じ苦しみを、チェス盤思考の師として、姉のように以前から慕っていた霧江に与えたいとは思わないのではないでしょうか。
留弗夫が土下座をしたのは、戦人だけではなく、霧江にもです。
そうでなくば、戦人は赦さない。
本物の母子になったから、一緒に右代宮の島に来た。
そう、霧江は、戦人を守ります。
きっと、蔵臼を殺し、両親を殺されて逆上した朱志香をも殺すでしょう。
この時点で生きているのは、
紗代…「紗音」は、戦人に怒りを抱き、銃を取りに地下書斎へ。爆弾オンにして、
そのまま、親族会議に突入です。
戦人…殺人の重みに、ロジックエラー状態ではないでしょうか。
でも、父に庇われ、母に守られ、やがて意識を取り戻すでしょう。
霧江…レビィに敬愛される彼女は、とっても強い。
絵羽、秀吉…甥と義妹が兄夫妻を殺したことしかわかっていない。
楼座…甥と義姉が長兄夫妻を殺したことしかわかっていない。
真里亞…夏妃、蔵臼、朱志香、留弗夫が死んだ。第一の夜まであと2人と考えているかもしれません。
「紗音」は、なんで譲治さんを殺したんですか!私を6年もほったらかしておいて!
と銃を片手に乱入です。
心の奥の「ベアトリーチェ」は、戦人は裏切っていなかった、信じなかったのは私たちの方だと言っています。
その台詞に、絵羽が部屋を飛び出し、譲治の元へ
秀吉も当然追いかけます。
「帰るから、待っててくれって手紙を、破りやがったのは譲治の兄貴だ!」
と言っただろうか。言わなかった気もします。
ベアトの心を守るワルギリアの寄り代たる熊沢が、源次と戦人の話を盗み聞いていて、
「戦人くんは、貴女を必ず迎えに来るから待っていてくれ、と手紙を書いたそうです」と言ったか。
恋愛相談を受けていた霧江が
「戦人くんは、貴女を裏切ったことなんかない。あの時、手紙を譲治くんに渡した私も悪いけど、好きな男を信じられなかった貴女も」とか言って、撃たれるフラグかもしれません。
いや、信じられなかった自分が嫌になり、自殺しようとしたところを戦人が止めようとして、
弾が、真里亞にあたって、楼座が逆上。
戦人を守る為、楼座を撃つ霧江。
…絵羽が生き残るのって、難しい。銃を構えて戻ってきた時、霧江が生きてたら確実に殺されるよな。そして、戻ってきた時、霧江が死んでいたのなら、秀吉も生きているはず…
あ、戻ってきた時、生きているのは戦人と紗代(ベアト)だけだった。
霧江にごめんなさい母さんと謝罪真っ最中に、撃とうとする絵羽を見て、ベアトが絵羽たちを撃ち、秀吉にあたる。…逆上して、ベアバト死んじゃうよね。
お!源次と熊沢が居た。
二人を庇う。そして、譲治の件を話し、絵羽は折れる?
いや、源次の投げナイフかなんかで気絶。
縁寿のことをよろしくお願いしますと手紙かなにかを残して、
九羽鳥庵へ絵羽を運ぶようにと頼む真の当主「二人」。
戦人を島から出そうとするのは、ベアトだろう。
戦人は、ベアトといられるのならば、どこへでも。
そのことに了解する熊沢も、源次も、南條も自らの罪の原因をつくった責任に、
爆弾オンと知りながら、絵羽を九羽鳥庵に残し、元の屋敷か薔薇庭園かに行く3人。
…南條は、難病の孫娘いるから死を選らばないか?
「こんな身体で生かした」とEP7TeaPartyのクレルはらわたにあったから、その罪の重さから
金蔵の我が友sは、死を選ぶとしよう。
そうして、黄金の薔薇エンドとなる。
EP3~8は、
肉体は残ろうとも、魂はベアトと共に海の底へ沈んだ「戦人」と、
新たな人格を宿し、ミステリー作家として幾子と生きる「十八」のバトル。
1998年、縁寿に会うのを拒否した十八は、EP6の駒結婚式を戦人への手土産に自殺未遂をはかる。
しかし、生きのびた。
だから、縁寿と「戦人」の為に、十八はEP8を書いた。
そうして、さくたろうの大冒険を読み、寿ゆかりと会い、福音の家を訪れた十八は、
生きている子どもたちに、愛する親族たちを幻視。
彼の中にあった戦人は、黄金郷へ
白き魔法を一人で使う縁寿に赦された十八は、やっと戦人から解放され、
『うみねこのなく頃に 散 EP6~8』という物語で、私たちに猫箱を少し開けて見せてくれたのではないでしょうか。
以上が、私なりの解釈です。
如何でしょうか、皆様方?