「先生、バスケがしたいです」。
ひねくれていた幼い頃、スラダンを読まずにこの台詞を聞いていたら
「やりたきゃ勝手にやればいいじゃんか、先生にわざわざ言うようなことかー?」
と言っていたことだろう。
「スラムダンク」を最初からじっくり読み込んでいなければ、この言葉の悲しみと悔しさと幼さといとしさを、自分の中に落とし込むことはできないだろう。
心の底から「なにか」をしたいと思えるのは、とても幸運なこと。
回り道して、逃げ出して、罵倒されても、胸の奥から湧き出た想いを叶えるために
今日も明日も明後日も、楽しみながら頑張ろう!(*`・∀・)q
…それにしても、バスケ、したいわorz
ドリブルはボールがあればできる
シュートはゴールとボールがあればできる
でも、パスは、試合は、だれかがいないとできないんだ
「先生、バスケが、したいです」
【バスケットボール】『スラムダンク』作者・井上雄彦氏からバスケット界へ贈るメッセージ
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1343385&media_id=109
http://blog.shueisha.net/sportiva/otherballgame/index.php?ID=82
2010年09月14日(火)集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ
日本バスケットボール協会創立80周年の記念式典が9月12日、盛大に開催された。日本のバスケットボール界に貢献した方々に功労賞が贈られる中で、特別表彰を受けたのが井上雄彦氏だ。
井上氏はご存じ、大人気漫画『スラムダンク』の作者。『スラムダンク』がバスケットボールの人気拡大に貢献したこと、また、アメリカ留学を支援 する「スラムダンク奨学金」の設立を評価されたものだ。プレゼンターには日本バスケットボール協会会長であり、漫画好きで知られる麻生太郎氏。
「スラムダンクの功績は日本にとどまらない。韓国で日本文化が解禁になったとき、真っ先に人気が出たのもスラムダンクであり、バスケットが日韓の架け橋になった」と紹介する熱の入りようだった。
檀上に立った井上氏のスピーチは、会場にいた誰しもの心に響くものだった。話は高校時代の部活のエピソードに飛んだ。
高校からバスケットを始めた井上少年は、毎日の練習後、一人でリングに向かってシューティングに励んでいたという。特別に強いチームに所属していたわけではない。だが、「うまくなっていく過程が楽しくて」と、練習せずにはいられない毎日だったのだ。
「今の僕が当時の自分に言ってあげたい言葉があります。それは『君の日々の努力は当時はまったく報われなかったけれど、大人になってからその経験 をもとにバスケットを題材にした漫画を描いて、日本中や、失礼ながら国名を知らないような国々でも出版していただいて、世界中の読者から「バスケが好きで す」という感想をいただくようになった。あの頃から約30年。当時は報われなかったことが、こうやって思いがけない形で実を結ぶんだよ』と、高校生の頃の 自分に言ってあげたい」
井上氏の言葉は丁寧に、真摯に、さらに続いた。「日本のバスケットボールファンとして、バスケットボール界にお世話になった者から」と前置きしてのメッセージだ。
「日本のバスケットは弱いとほとんどのファンが思っているかもしれません。でも、そんなこと誰が決めるんだという気がします。『日本のバスケット が弱い』ということを、日本人が本当に思ったらそこで弱いという事実が確定してしまいます。決して、そんなことを受け入れないでいただきたいと、現場の人 たちに言いたいです」
奇しくも、この日はトルコで開催されている男子世界選手権のファイナルの日。昨年、アジア10位に低迷した日本はその檜舞台に立つことはできない。再建中の日本代表に向けた井上流のエールでもある。
高校時代に一人で自主練習をしたエピソードが表すように、井上氏の生き方にはスラムダンクの名言「あきらめたらそこで試合終了ですよ」の思いが常に根底にあるのだ。
式典後の囲み取材では、井上氏のバスケットに対するさらなる熱い思いを聞くことができた。開催中の世界選手権についての感想聞くと、その晩に行 なわれるアメリカとトルコの決勝のことより先に、「(自国開催の)4年前は悔しかった。千載一遇のチャンスだったのに、テレビ中継もあまりなく、メディア にも取り上げられなかったのは非常に残念なこと」
人気、実力ともに低迷している現状には「変わる前の必要な時期。10位という成績を含めて、変わらなきゃと思える状況にならなきゃいけなかったのかもしれない。こうなったことで変わらなきゃと気付いた人、ますます頑張る人が増えたと思います」と言及した。
そんな低迷するバスケット界の状況を打破したいと井上氏が立ち上げたのが「スラムダンク奨学金」だ。現在は4期生が決定。1期生の並里成は留学 期間を終えたあと、最終目標である海外挑戦を見据えながら、昨年からJBLチャンピオンのリンク栃木のメンバーとして活動するなど、毎年選手たちを成長さ せている。
「集英社さんの協力を得て、スラムダンク奨学金は進歩している途中です。並里君は最初だから厳しかったと思うけど、彼の経験が次の挑戦者たちに生 かされている。今後も挑戦する選手たちが、いい経験だったと思える留学制度にしていきたい。今の小、中学生が高校2年生になったら奨学金にチャレンジした いと思ってくれたらうれしいです」
トップリーグのJBLとbjはプロリーグ統一の道を模索中。昨年の男子代表は技術以前に戦う姿勢がないチームへと転落、そこから這い上がろうとしている。今まさに、バスケットボール界は混迷期から抜け出し、変わらなくてはいけない時期だ。
井上氏が漫画を通して多くの人にバスケットボールの魅力を伝えたように、バスケットボール界に携わる人々が、たとえ小さなことでも、各自が持ち 場の役割と責任を果たして積み上げていくことで、必ず夜明けは訪れると信じたい。今なお行動で示している井上雄彦氏の言葉には、そのことを伝えるに十分な 重みと熱があった。