5月末で16年間勤めていた会社を退職しました。
会社に伝えた退職理由は、「これからどう生きていくか、一度立ち止まって考えたい」。
なんとも、退職理由にならないような抽象的な内容です(笑)
でも、この一行には実に多くの私の思いが凝縮されています。
《①ワークライフバランスの乱れ》
私と会社の雇用契約は「契約社員」でしたが、とてもやりがいのある仕事と役割を任されて
おり、給与も悪くはありませんでした。
やりがいがある&給与も悪くはない=Workに比重を置きがちになる。
結果、「さあ、明日も(今週も)頑張って仕事をしよう!!」という気持ちになれるような時間
を取ることができなくなっていました。
《②息子とのコミュニケーションの取りにくさ》
息子は現在、大学1年生ですが、順調に成長したおかげで中学2年生くらいから激しい
反抗期(思春期)に突入しました(笑)
私もそれを理解して接してきたつもりですが、母親が男の子である息子を理解するには
限界がありました。(我が家はひとり親家庭です)
同時に、今の働き方の中で息子とコミュニケーションを取って行くことに限界を感じていまし
た。
《③上司への不信》
16年勤めていると得るものはたくさんあります。 「信頼」「達成感」「仲間」・・・etc。
失うものはあまりないように思いますが、漏れなくついてくるのが「馴れ合い」なのかも
しれません。
私は今年の3月に心臓カテーテル手術をするために、2週間ほどお休みをいただきました。
厳密に言えば、1か月前に申告していたにも関わらず、休みに入りたい2営業日前まで
代わりの管理者をアサインしてもらえなかったため、通し方は違うことは重々承知で役職を
飛ばして部長に相談をして休みに入ることができました。
これにより不利益が生じることはありませんでしたが、ともすると労務問題になり兼ねない
事態であることを認識していない上司に対する大きな不信感が私の中に生まれました。
①②はここ数年、日常の中で漠然と感じ続けていた事。
それに③の出来事が大きく退職へ背中を押した、というところでしょうか。
「52歳」という年齢を考えた時に、多分今のまま仕事を続けた方が良い、と判断する方が頭が
良いのかもしれません。
ですが、私の中では
「今までの生き方が全てではない」
「働く場はここだけではない」
という思いが強くなっていました。
そして改めて、これからの決して長くはない人生をどう生きてどう死んでいくかを考えてみよう
と、退職するに至ったのです。