モネの初期から晩年までの作品29点と、後世代26人の作家 の66点の作品が展示されています。
モネというと「睡蓮」が有名だと思います。
この展示会でも、何点かの「睡蓮」が展示されていましたが、私が一番好きだと思ったのは「わらぶき屋根の家」。
この作品以外にも、モネの描く家とか小屋が好きで、多分、茶色の使い方と赤のコントラストに可愛さを感じるのだと思います。
次に心を引かれたのは「サン=タドレスの断崖」。
ポストカードでは伝わりにくいかもしれませんが、光と影の表現のやわらさに惹かれるのだと思います。
今回の展示会では展示されていませんでしたが
モネは印象派と呼ばれ風景を描くことが多かったようですが、風景の中に人物が描かれた作品もあり、人物が主体ではないだけに、そこから様々なストーリーを創造する事ができ、その時々の捉え方によって絵の印象が変わります。
多分、モネの絵に対する印象は、その時の私の心情なのだと思います。
美術館ではこの他に、「モネと同時代の日本の美術」や「イメージの引用と転化」などのコレクションも同時展示されています。
「イメージの引用と転化」で印象に残った作品を一つ。
西野    正将氏の「New Generation」です。
これは発色現像方式印画と呼ばれる技法で、素人の私は「写真」と判断しました。
この作品も実に印象的で、見る人の数だけ解釈があると思いました。
私がこの作品に感じたのは「生きにくさ」。
それが人物の背面に現れていると思いました。
みなさんはどう感じますか?



