熊本県八代市 五家荘平家の里



平家の落人伝説が残る陸の孤島、五家荘を訪れたときに出会った木造。


五家荘は、山の中の酷道をひたすら車で走って辿り着ける、昔話の世界に迷い込んだような場所だった。このまま神隠しにあってもおかしくないような気持ちにさせられた。季節が冬だったから余計にそう感じられたのかもしれない。


平家の里の親切なおじいさんにお湯をわけてもらい、樅木吊橋の駐車場で娘に粉ミルクを飲ませていると、どこからか犬の鳴き声が近づいてきた。そちらの方向をみるとなんと2頭のイヌが、イノシシを追いかけているではないか!車道を走ってきた彼らは山の斜面に入って行き、すぐにイノシシが倒された。イノシシの悲痛な叫び声と、落ち葉のがさがさ、イヌの鼻音。こちらからはフェンスで鮮明には見えないものの、うごめいている様子はわかる。徐々に動かなくなる気配。あまりみては行けないと思うものの、心に反して目は離せなかった。


娘よ…はじめてのイノシシとの遭遇が、なかなかハードなものとなってしまったね。。


しかしこの出来事も含め、あらためて昔話の世界だと思ったのでした。おしまい。