御杖神社 宇陀郡御杖村神末 | 偏愛的奈良

偏愛的奈良

奈良の山村の神社を巡り記憶(録)に留めます。
磐座、古代祭祀、旧鎮座地の痕跡を探し巡っています。
ゆえに朱印のある神社はほとんどありません。
たまに偏愛的な酒、音楽、映画、文学、絵画、写真、演劇も。

10月20日 御杖道の駅で昼ごはんを食べて久々に御杖神社へ。

祭神.は、久那戸神、八衢比古神、八衢比女神。

古い棟札には、国津大明神、九頭大明神とあり、承応三年(1654年)以降は、牛頭天王が多いそうです。

現社名は明治30年に制定されました。

奈良県史には「当社が大和・伊賀国境に鎮座することから『延喜式』臨時祭式にある畿内十所の疫病の社として、

国津大明神と牛頭天王を祀ったとも考えられる。」

『古代山城国境での疫神祭祀地と主要な通路』関口靖之著 の中で

京都・木津の岡田国神社の呼称で「国ツ神は系譜上スサノオノミコトに通じ、音韻からクズ神・ゴズ神に通じるものであり、

疫神と考えられる。 (一部略) 木津の岡田国神社は、生国魂命が祭神で地祇神や国ツ神としてクズ神に通じる疫神と

考えられる。」

数年前に読み、この解釈が理解できませんでしたが、奈良県史にも同じことが書かれていて

クズ神が何時から疫神として祀られているのかを調べたいと思います。

 

摂社

ガソリンスタンド跡?に資料館が出来ていました。