たまに苔だけを眺めに秋篠寺を訪れます。
こんもりとした常緑樹の森におおわれているのが見えまてきます。
この日(4日)は台風の影響で風が少しあり木々が騒めいていました。
苔を眺めて、ぼーっとしていると段々と五感が甦ってきます。
風が揺らす木の音、鳥の鳴き声、ツクツクホウシのすでに弱弱しい鳴き声(騒々しいクマゼミの季節がが終わっており助かりました)、虫の羽音、遠くに感じる車の音、
静寂に感じますが音に満ち溢れています。
苔を見ていると、時について思います。
苔、草、木、石、鳥、昆虫、私。同じ空間、同じ時間に存在しているが、それぞれ時間の流れ方が違うのではないか?
足を這い上ってくる蟻は1年後は存在しないだろう。
枯れた木が苔生すまでどれくらいの時間が必要なのだろう?
新たな芽が全て大きく成長出来ないであろう。
そこにある石は私の死後何百年経ってもそこにあるかもしれない。
自然の摂理です。理解できるはずもありません。