昨日、久しぶりに母親から電話があった。
今度、旅行に行くからお土産は何が良いかと聞いてきた。
最近の近況等を聞いてると、妹夫婦が子供に勉強に厳しいらしく、テストの点が悪いと「こんな問題も分からんのか!!」と怒鳴るらしい。
あんな言い方したら子供が可哀想だと言う。
まるで他人事のように言うが、思い出してみたら母親も、私が子供の頃に宿題を見せに行くと「間違ってる!全然違う!」と怒鳴り、どこが間違ってるとか、具体的に説明したせず、間違ってると怒鳴るだけであった。
思い返せば、宿題やテストで良い点を取れば親に褒めてもらえる。
そう、親に褒めて欲しいから勉強してた。
最初は褒めてくれてたのが、だんだん怒られるようになり、せっかく宿題をみせても怒られるんだったら、もう見せないでおこうとなった。
そうこうしてるうちに、勉強に興味を無くしていった。
月日は流れ、中学3年の三者面談の時に、この成績では行ける高校が無いと担任に言われ驚愕した。
慌てて家庭教師を雇って、何とか高校に入学できた。
この時に、親に反抗して拗ねて勉強しなくても、困るのは親ではなくて、自分なんだと気がついたら。
中学3年まで勉強しなかったなんて、何と無駄な時間を過ごしてたんだと後悔した。
高校に入学してからは、元々は勉強は嫌いではなかったので、それなりの成績を収めたり、学級委員長や生徒会やテニス部のキャプテンも務めた。
それもみな、内申点を上げておくと就職に有利だと考えてたからである。
大学も考えたが、特に目的も無かったのと、早く社会に出て働きたいと思ったからだ。
高卒だが、運良く上場企業に就職できたのは幸いだ。
今は結婚して、子供を授かったが、5歳の娘は平仮名や足し算のドリルを見せに来る。
きっと褒めて欲しいんだと思う。
答えが間違ってる事もあるが、けっして怒ってはいけない。
そもそも母親は子供が目を輝かせて宿題を
見せに来てるのに、間違ってたからといって、どうして怒ってたのだろうか?
期待の裏返しだったのだろうか?