Happy Dance ☆ Enjoy Dancing ♪
妄想
はっと我に返った
側道に突っ立って窓を覗き込む男、道行く人の目にはどのように映っていたのだろうか
恥ずかしさが込み上げてきた
半時間ばかり見ていただろうか
それほど吸えぬセブンスターも、、、吸殻は山のように積もるのだった
だが人通りの多い場所、さほど気に止める人も居なかったと思う
少し疲れたのでその場を去ることにした
それ以来 妄想が始まった
「こんなダンスが踊ってみたい」
「この女性と踊ってみたい」
抱いてみたいとさえ 思わせるような 官能的な女性であった
菜々緒のかっこ良さにプラス 佐々木希の美形を足して 深田恭子の可愛らしさを足して
3で割らない そのものズバリ 最も美しい 女性だ
、、、今 思えば その時は そんな風に見ていた
「女神」 、、、と しておこう
そうなってくると 一緒に踊っている男性に嫉妬さえ湧き上がるのだった
あいつは誰だ?!恋人なのか?彼氏なのか?
アパートにたどり着いたが未だ興奮は収まらず
気になりすぎて眠れない
あの時の表情が忘れられない
妄想は続く
女神は完全に俺を虜にした
いつか俺の両手の中で踊らせてみたい
決心した
それからというもの 毎日のように その道を通って帰る事になった
今思うと狂気の沙汰だが 、20年前のその時は必死だった
つづく
この物語に登場する人物或いは場所他、名称は架空のものです
Happy Dance ☆ Enjoy Dancing ♪