人生最大の辛い決断。 | ~へなちょこ~

人生最大の辛い決断。

12月17日 土曜日


まだ空が暗い早朝に、アタシは決断した。

もぅ、何かに迫られていた、そんな感じもあった。



じゅらの苦しそうな姿。
お座りしたまま眠れずに、もぅ何日目だろう。
体を支え続けている前足が震えている。


睡魔と疲れに耐えられずに、

倒れこむように伏せの状態になるけど、

胸を圧迫される苦しさで元の体制に戻る。
何度も、何度も、この繰り返し。

上を向いての呼吸は細く、舌は白い・・・


心臓から聞こえてくる音は、耳を傾けずとも聞こえる程大きく、
正常な心音とは程遠い、何種類もの雑音が重なっている。


この状態を、この先、続けさせるの?



自分に問う。


もぅ、数時間たりとも苦しめたくなぃと思った。
涙が止まらなかった。


寝息を立てている旦那クンに声をかける。


「もぅ、眠らせてあげたい」





旦那クンも、アタシの様子に意識をはっきりさせた。



アタシは、辛く寒い、この朝の事を決して忘れない。
もぅ、どうすることもできない、何もしてやれない・・・

ふたりで号泣した。

まだ、じゅらは死んでないのに、声を上げて泣いた。





決断したからには、冷静にならないといけない。
アタシたちがしっかりしないといけない。




涙が収まるのを待って、
旦那クンが先生に電話してくれた。


先生と話す旦那クンは
しっかりとした口調ではあるけど声が震えていた・・・。




じゅらを毛布に包んで抱きかかえる。

外に出ると、空気は冷たかったけど、晴天だった。




「天気がいいね、じゅら」と、話しかけると

苦しいのか、それとも別れを感じていたのか
じゅらの瞳は濡れていて、涙が落ちそうになってた。


病院に行く車の中、アタシの腕の中で
ほんの、ほんの数分だけだったけど、

何日かぶりにじゅらは眠った。


引き返そうかと、気持ちが揺らぐ。

だけど、かき消した。
一緒に居たいという想いだけで、もぅ、苦しめちゃいけない。




病院について、いつもの診察台に乗ったじゅら
「今日も、病院かぁ・・・」なんて思ってたんだろうか。
まさか、永遠の眠りにつく事なんて考えてなかっただろうな・・・。

注射一本で、眠るように、じゅらの呼吸は止まった。
ぐったりとしたじゅら


涙が止まらない、嗚咽を抑えられない。
アタシは立っているのがやっとだった。



皮肉な事に、病気の原因である心臓はしばらく動き続ける。




「車に戻ってな・・・。」と、旦那クンは言ってくれたけど、
最後まで、見届けるのがアタシの責任なんだ。




先生の聴診器が、じゅらから離れ、じゅらの永遠の眠りが確認された。


アタシたちの決断を、じゅらは理解してくれるだろうか。
許してくれるだろうか・・・。
虹の橋で待っててくれるだろうか。