色は

なぜあるんだろうか

むかし

神さまは

にこにこしながら色をおぬりなされた

児どもが

おもちゃの色をみるようなきもちで

 

・・・(八木重吉「鞠とぶりきの独楽」より)

 

 

急ぎの用事があったので、

MLB中継を見ながら作業をして

そのあと、

ベランダに出て 鞠とぶりきの独楽。

もう この何日か、

ずっと 同じところを繰り返し開いている。

この詩は

高校のころ、初めて目にして、

不思議でした。

 

色はあって当然だし、

子どもがおもちゃの色を見るような気持ち なんて、

どうやって想像するんだろう?

 

色がなぜあるのか?

そんな疑問を抱ける詩人だからこそ、

子どもの気持ちを実感できるんだろうと、

思うことにしました。

 

色だけじゃなくて、

時間も距離も、際限がない。

際限がないという感覚は 持っているつもりやけど。

 

昨日までの雨が上がって

明るい朝です。

 

 

ひいとおよ

ふうた

ふうたあよ

み いい

ぽこ ぽこ ぽこ ぽこ

ぽこ ぽこ ぽこ ぽこ

まりをついてると

いったい

数(かず) というものが どうして できたか

なぜ 数というものは あったほうがいいんだか

そんなわけがらが

ほんのりと わかってくる

 

 

・・・(八木重吉「鞠とぶりきの独楽」より)

 

明日からは雨になるらしい。

昼ごろまでは 空が明るかったのに

今は どんよりしている。

 

遠く 近く

雲の数をかぞえてみる。

もちろん 雲は形を変えるから

数えられるもんじゃない。

でも、ぼんやりと

ひいとよ ふうた

詩人のまねをして 雲を指さす。

 

こんな時間が

とてもぜいたくだなと、感じます。

 

明日は雨か。

 

雲が多すぎて雲でなくなっている(高見順)

んだろうな。

 

 

まりと

あかんぼと

どっちもくりくりしてる

つかまえ どこも ないようだ

はじめも おわりも ないようだ

どっちも

ぷくぷく だ

 

・・・(八木重吉「鞠とぶりきの独楽」より)

 

このところ

いそがしい。

 

週末に行われたラグビーの試合

ん?

日曜日のゲームは 週末じゃない?

とにかく、

デビジョン1のゲームを6試合

ぜんぶ チェックすると決めたから

いそがしい。

 

おまけに

大谷翔平さんの試合は 見なきゃならない。

今日も ナイスピッチング。

だけど、フォアボールが多くて、

ハラハラ するやん。

もうちょっと すっきり見させてくれへんかな。

 

 

うん、

まりとあかんぼ

どっちも ぷくぷくって、

おまけに ぷくぷくのあとに

一角空けるってどうよ、重吉さん。

 

余談やけど、

ラグビー、

グリーンロケッツの レメキさん。

やっぱ すごいね。

今年のワールドカップも

ジャパンメンバーに入れてほしい。

ブルーレヴズのクワッガ・スミスさんが

ケガで欠場中やから、

今のイチオシは レメキさん。

 

鞠とぶりきの独楽 は

すごく好き。

何度もなんども声に出して読んで、

同居人が帰宅すると

しずかに そっと 読む。

 

くりくりして ぷくぷく ね。

 

 

 

まりを

ぽくぽくつくきもちで

ごはんを たべたい

 

 

 

ぽく ぽく

ぽく ぽく

まりつきをやるきもちで

あのひとたちにものをいいたい

 

 

・・・(八木重吉「鞠とぶりきの独楽」より)

 

 

無心に鞠つきをする光景が浮かぶ。

それだけで 泣けてくる。

 

この人は 不思議。

 

あのひとたち って だれだ?

 

ぽく ぽく

ぽく ぽく

 

鞠をつかなくても、

口ずさむだけで、おだやかな気分。

 

 

かんしんしようったって

なかなか

ゆう焼のうつくしさはわかりきらない

わかったっていいきれない

ぽく ぽく

ぽく ぽく

まりをついてるとよくわかる

 

・・・(八木重吉「鞠とぶりきの独楽」より)

 

「鞠とぶりきの独楽」には

33の詩が掲載されています(「定本」)。

「皆、今夜(大正13年6月18日)の作なり」と

覚書に書いていますから、

重吉は これらを一晩で書いたんでしょう。

 

「赤ん坊の口から出なければうたわれぬようなものを目指している」

重吉の高い望みに

少し近づけた詩ではないかと、思います。

 

ことばを知らない赤ん坊の口から出る詩。

 

かんしんしよう

この時点で作為がある。

 

ぽくぽくまりをつく

赤ん坊は そんな気持ちで

夕焼けを見ているのか?