あなたのお母さんは日本人です。
あなたのお父さんは中国人です。
いま、中国の反日感情が高まっているなかで
あなたのおうちでも、お母さんとお父さんが日中の領土問題について
家族喧嘩を始めてしまいました。
「あなたはどっちの味方なの?」
あなたはどう答えますか?


あなたのおじいさんはアメリカ人です。
あなたのおばあさんは日本人です。
おじいさんのお父さんは第二次世界大戦の時、軍人として優秀に戦ってたくさん勲章をもらいました。おじいさんはそのことを誇りに思っています。
おばあさんは第二次世界大戦のときにアメリカ軍が日本に投下した原爆によって家族を失いました。
もしも、今日本とアメリカが戦争を始めるとしたら
あなたはどちらの味方につきますか?


あなたのお父さんは日本人です。
あなたのお母さんはフィリピン人です。
あなたは日本で生まれ育ち、日本語を話し、日本文化の中で育ってきました。
国籍は日本です。
でも、よく見た目はフィリピン人っぽいねとか、外国人に間違えた、と言われます。
あなたは日本もフィリピンも大好きでミックスであることに誇りを持っています。
ある日、友達に聞かれました
「〇〇って、何人なの?」
あなたはどう答えますか?




これは全部とても幼稚で大雑把な例えやけど
今の社会には白黒はっきりつけられない問題がたくさんある。
国籍問題もそのひとつ。
自分の周りも見渡せば、先祖の代から今まで家系は全員純日本人やっていう人のほうが少ないと思う。
最近、タレントやスポーツ選手でハーフがもてはやされるようになってきてるけど
そういうふうな社会の風向きになってきたのはごく最近で、それに
ミックスである人本人には、アイデンティティについての葛藤がある。

自分は何人なのか。

紙面上、日本人であっても、心の中はそう簡単には割り切ることはできない。
「自分は〇〇のミックスだ」って言いたくても、主張したくても、
その国の言葉がしゃべれない、見た目がそう見えない、そこに行ったことがない
色んな要素が、時にはミックスであるという特徴をコンプレックスに変えていく。
強みであるべきなのに。


白か 黒か。
そんな二者択一の選択を迫られることの多いこの世の中で
もっと個人それぞれがそれぞれの特徴を誇りにできる、
そしてそれが他者に尊重される社会でありたい。
そうしていきたい。