うちの子がいた小学校では、子供だけでショッピングセンターなどに出入りすることは禁じられていた。また、自転車で行ける範囲の地元の公園や公営プールなどに子供たちだけで行くことはあっても、親抜きで電車に乗って繁華街に出ることはなかった。


中学生になると、子供たちは行動範囲が広くなり、なおかついつまでも親と一緒に行動するわけではなくなる。さらに、バスや電車を使って通学している子が大半の環境だと、乗り物に乗って遠出するということに対して子供たちの意識のハードルが低くなる。

うちの子も、何度か友達たちから大きなターミナル駅に出て遊ぼうというお誘いを受けるようになってきた。


個人的な感覚であるが、私はゲームセンターやカラオケ店に子供だけで行くのは好ましいと思っていない。また、目的もなくフラフラと街を歩くような遊び方も好きではない。また、ちょっとした小物を買う程度の買い物ならともかく、数千円から万単位のお金を持って洋服などを子供だけで買いに行くのもまだ早いと思っている。

親が好まないことは当然子供にはさせたくない。まして中学生という親の世話になっているうちは、子供が好き勝手にいろいろやっていいということはない。

子供から見ると「横暴、みんな(こういうのは実は「みんな」じゃないのが常だけど)やってる」と言いたいかもしれないけど、子育ての醍醐味は親が自分の価値観を子供に伝えること、「こういう人間になってほしい」と思いながら子供を育てることだと思っているので、激しく社会や公共の不利益になる子育てをしていない限り、多少偏っていようが親がある程度自分の育児方針や美意識を通して子育てしていいと考えている(笑)。


ただ、なんでも頭ごなしに反対、禁止するつもりもない。

どうしても譲れないラインというのはあるけれど、逆にどうしてもじゃない部分は、子供が少しずつ世界を広げていって、その過程で責任ある行動を取るということを学んでいけばいいと思っている。


ある日、子供が友達に遊びに行こうと誘われた。

最初、ただ単に「誘われたから遊びに行っていい?」と子供が聞いてきた。一緒に行くメンバーの名前と、どうも私が好ましく思っていないカラオケ店に行くらしいということ以外詳しいことが何もわからない。そこで、「あなたを信用して送り出すために、ちゃんとプレゼンして私を説得しなさい」と子供に言った。


子供は友達に「中途半端な計画では許可が下りない」と伝えたらしい。そうしたら、友達が親を説得するために一緒に考えてくれたようで、FAXが送られてきた。

読んでみると、待ち合わせ時間と待ち合わせ場所が書いてあり、行く予定のカラオケ店が支店名まで書いてあった。

さらに、予算は食事で○○円、カラオケで○○円の計○○円ぐらい、そして解散時刻は○時予定です、と付け加えられていた。

予算も解散時刻も十分常識的、健全なものであった。


これならOKと許可を出した。

今後、親に外に出しても大丈夫だと信用してもらえるかどうかは自分の行動で決まるんだからね、と子供に言っておいたら、ちゃんと解散時刻を守ったであろう時間に、「楽しかった」と帰宅した。


その後もまた違うメンバーでお誘いがあり、要領をつかんだか、またもや行くメンバーの名前、行き先、予算、帰宅予定時刻を書いたメモを持って子供が「遊びに行っていい?」と聞いてきた。

こうして、子供は人生初のカラオケとかプリクラを体験していっている。


普段は土曜日も部活があるので、しょっちゅう遊びに行く時間が取れるわけではない。テスト期間が近くなくて余裕のある時期で、たまたま連休になっているようなときしか出かけられないので、頻度としては1~2ヶ月に1回ぐらいである。

多すぎず少なすぎず、そのぐらいがちょうどいいかなと思っている。



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