2時間半もの間パソコンの前にいるのに、合格発表のページが開けず。

でも、子供が帰ってきたときに結果がわからず一緒に見るというのは避けたい。先に自分が結果を知って、どんな言葉をかけるかシミュレーションしておかないと、予想外の反応をされたらこちらも頭が真っ白になっていらないことを言ってしまうかもしれないから。


先ほどまで降っていた雪はやんで、日差しが明るく、急激に天気が回復してきた。

これでつながらなかったら、あきらめて現地に見に行こう、と思いながら最後のクリックをした。

すると突然、数字の列が目に飛び込んできた。つながった。


子供の受検番号はあまり特徴のない覚えにくい番号で、また視覚的にも絵面が悪いというか、私にとってはすんなり認識しにくい数字の並びだった。

受検番号は上の方の何段かしか画面の中に入りきっていなくて、全部見るためにはスクロールしなければいけなかったのだけど、スクロールしようとしてふと手が止まった。

あ、これ?あった?すんなり頭に入ってこない番号なので確信が持てない。もう1度よく見直す。間違いないよね。

「これで合ってるよね?」と夫に声をかけると、夫がソファから起き上がってきて受検票とパソコンの両方を覗き込み、「ああ、そうだね、あったね」と言う。

合格だ。


それからすぐに、入学手続きの書類をもらいに学校に向かった。

学校に着いてみたら、合格発表の9時からはだいぶ時間がたっていたので、掲示板の前は閑散としていた。掲示板の前でそれぞれの受検生に悲喜こもごもあっただろうに、静かすぎて不思議な感覚。

帰宅してから昼ご飯を食べ、子供の帰りを待つ。


2時頃、子供が帰ってきた。

玄関に入ってくるなり、「同じクラスの○○君が受かったんだよ。お母さんが学校に来てた」と言った。

○○君というのは、子供が影響を受けて志望校を目指すきっかけになった子だ。偶然塾も一緒だった。

「そうだったんだ。よかったね。で、あなたもおめでとう」と子供に言う。

子供はすぐには意味がわからなかったようで「え?」と言うので、学校からもらった「合格おめでとうございます」の文字の入った封筒を見せると、「ええ~?」と言いながら玄関先に座り込んでしまった。


子供がパソコンで自分の番号を確認してから、実際に掲示板を見に行こうということになって、再び学校へ向かった。

掲示板の前は、やはり閑散としていた。

「掲示板の前に立って写真撮る?」と聞いたら、「いい」と断られてしまった。誰もいないんだから撮ればいいのに。


家路につきながら、今日のことを子供が話し始めた。

子供のクラスからは5人受検していて、適性検査の日に理科で大事な実験をやったので、その日欠席していた子たちが休み時間に理科の先生に呼ばれて、もう1度実験をやって見せてもらったのだそうだ。

そのときに○○君のお母さんが来て、○○君は廊下に出ていった。教室の中から残りの4人で見ていたら、お母さんから話を聞いた後に○○君がお腹のあたりで小さくガッツポーズをしたのが見えたんだそうだ。

自分はだめかもと思っていたので、帰宅して一番に○○君の合格の話をした後、「繰上げ合格候補者の通知来た?」と聞くつもりだったとか。


実感がわかないのか、子供はやたらとため息をついていた。極度の緊張から一気に解放されてしまったために、糸がぷっつりと切れた感じだろうか。

いつもわりと動作もスローモーでマイペースなのだけど、輪をかけて心ここにあらず状態。

まぁ、いいや、今は思い切り浸ろう。



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