下の子が大学受験するにあたって最も重要視したのは、「浪人しないこと」だった。
模試の成績の推移からもわかるように、時間をかけてやれば伸びるタイプではなく、気力も足らず、本人もそれは自覚していた。
受験勉強はいわば今までの勉強のやり直しだが、下の子は一刻も早く自分の興味のある分野を学ぶ新しいステージに進みたいと考えていた。
また、下の子には、上の子みたいに「何が何でも○○大学に行きたい!」という強いこだわりや憧れもない。特定の大学に入学できなくても、今後の人生を送っていくうえで大きくモチベーションが下がってしまうということがないので、本人は「どこに受かってもその大学に行く」と言っていた。
この「どこに受かっても」が実は曲者である。特定の大学に対するこだわりはないけれど、じゃあどこでもいいのかというと、本人にもプライドはあるし、学習面だけじゃなく全般的に見たときに、充実した大学生活が送れるかどうかを度外視することはやっぱりできない。
受かったところに必ず行くからこそ、本人が納得して前向きな気持ちで行ける大学を選ぶ必要があり、安易に数字的に入りやすいところにすればいいということにはならなかった。
でも、補欠を3つしかもらっていない状態で、「もっと下の安全校をもう1つ出願しておけばよかったのかな」なんてちょっとくよくよした。
2月も中旬を過ぎると、同級生たちが滑り止め校から合格をもらった話も入ってくる。1つも合格を持ってない生徒は焦ることになる。
国公立のD大学の受験を5日後に控えた日、一気にA大学、C大学、G大学の個別試験の合格発表があった。
どこからも合格をもらえなかったら、その日の消印有効のF大学中期試験を追加出願するつもりだったので、出願内容を確認したり封筒に宛名ラベルを貼ったりの作業を子供と一緒にしたいと考えていたのに、子供、「合格発表は学校で見るね」と言って、さっさと自習室へ行ってしまった。
A大学とC大学の発表は午前9時、G大学は午前9時半である。
9時になったと同時に、まず無理だろうという早慶上の中の1校、A大学から見た。
不合格で、補欠でもない。そりゃそうだよね、子供、「難しかった」どころか「何が何だかわからない」って言っていたもんね。それぞれのレベルで階段を1段ずつ上るように難易度が上がるけれど、早慶上レベルとGMARCHレベルの間には、高い高い段差がある、と。
次に、GMARCHの中の1校、C大学の合否を見る。パスワードを入れたりページを開いたりしている最中に携帯にメールが来たが、とりあえず無視。
で、合否ページを開くと、ピンク色の桜の絵柄が目に飛び込んできた。えっ、うそ、合格?
C大学はセンター利用で落ちたときに見たが、不合格だとブルーグレー地に文字だけの簡素な画面である。
携帯メールを確認すると下の子からで、「え?C大学?わーい、受験終了」と書いてあった。
GMARCH以上に受かったら国公立は受けないことにしていたので、我が家の受験生活はいきなりそこでおしまいとなった。
受かったことよりも、苦手な記述での2次試験を受けなくて済むことを喜んでいる感のある子供にあきれてしまったが、でもよかった、子供の今までの状況からすれば上出来であろう。
9時半過ぎ、G大学の合否を見たら、合格だった。
さらに2日後、GMARCHの中の1校であるB大学の合格発表があり、結果は不合格。というか、正確に言うと、この大学は合格発表が4回あって、合格しなかった受験生には「不合格」ではなく「次回の合格発表をお待ちください」と書かれている。
ただ、自分の点数や順位がわからないので、繰り上がりの可能性があるのか、かすりもしてないのかがわからない。子供は、C大学よりもB大学の方が解きやすかったとは言っていたけれど。C大学、今年はものすごく合格最低点低そう・・・。
子供は、B大学については3回目の合格発表までに合格が来たら、そちらに行くと言っている。
4回目の合格発表だと3月も終わり頃なので、「C大学に行くんだ」と思っている気持ちの切り替えがもう難しいだろうから、B大学に乗り換えることはしないそうだ。
というわけで、多分下の子はC大生になる。
緊張の糸がいきなり切れたため、合格発表の後2日間、子供は頭痛に悩まされて寝込んだ。やっぱりヘタレである。

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