鴉よ、おれたちは弾丸をこめる
久しぶりのさいたまゴールドシアター作品。しかも平均年齢75歳の演劇を観るにはぴったりの巣鴨での公演。ストーリーは、老婆の法廷占拠という超パンク。元は1971年の芝居は本物の老婆たちが演じることによって、リアルに頭の中に飛び込んでくる。最初、近未来の話だと思ったくらい、いつの時代に上演しても普遍的なシナリオだった。裏を返せば、社会は成熟してよくなるどころか、何も変わっていないということだけはわかる。女たちが長年にわたり溜め込んできた、男たちが作ってきた社会、システムへの積年の怒りがひしひしと伝わってきたのだった。建築的な作りも似ているが、法廷は子宮ということだったのだろうか…。とにかく蜷川さんの演出はすばらしかった。
