そして、下地下沢になった。 | Hemoglobin by Blood Tube Inc.

そして、下地下沢になった。

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その大きな闇は口を開けて待っていた…。と、重々しくもなく一夜明けると、昨日の騒ぎはウソのように、下北沢駅は地下化がさっぱりと済んでいた。遮断機には布が被り、元踏切の線路にはアスファルトで埋められ、線路内に立ち入らないようにフェンスが張り巡らされていた。フェンスの隙間からは、使わなくなった駅のホームがひっそりと佇んでいる。突然、街のど真ん中に廃墟が出現したようで不思議な風景になった。そんな中、真新しい駅に誰が最初にゲロをはくかといった話が盛り上がっている。それは歴史に名を残すことになると力説する者までいる。たぶん、おろしたての服や靴のように、ちょっと照れくさく、身体や脳に馴染むまで時間がかかるのだ。そのうちバンドのステッカーや、演劇のチラシなどがたくさん貼られて、ちょっと汚れてきた頃にやっと本当の下北沢の駅になっていくのだろう。

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