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旅をすると最近思うことがある。食べ物サイトの評価のことだ。せっかく遠くまで来たのだから、おいしい店で食べたい。そう考えるのはあたりまえのことだ。だから食べ物サイトをついついのぞいて、いいお店を検索してしまう。すると、どこどこへ行ったときにはこの店に行くみたいな、見えない型ができてしまう。旅行者全員がまったく同じ行動をしている気がするのだ。現にtwitterで自分が行った場所を検索してみると、まったく同じ行動をしているアカウントをよく見かける。ガイドブックの写真と同じ場所に行って、同じアングルの写真を撮って安心する旅のようなものだ。評価が低くても実はおいしい店に巡り会う機会が減ってしまっているし、そういう微妙なスタンスの店が損をしている気もした。じゃあ、口コミ評価ではなく、味の基準を数値化する研究も進んでいるそうだが、それも無粋すぎてどうかと思う。あの場所で、あの人と、あのタイミングで食べたから美味しいと思うのかもしれないし、自分の体調にだって左右される。そして、そもそも旅の醍醐味である、何気ない出会いや発見が、どんどんなくなっていることは、旅としてもったいないのではないだろうか、と思うようになってきた。リゾート開発も同じ人がやるとサービスが判を押したように同じになってしまって、地域性が出なくてつまらないという話を聞いたことがあるが、旅としてはどこへいっても同じなことほどつまらないものはないなと思った。前にも書いたかもしれないが、いつも帰りの空港へ向かうタクシーの中で、あの角を曲がったところに、何かあるんじゃないかという気持ちでいつも後ろ髪引かれるのがいいのかもしれない。さあ、次はどこへ行こうか?