トーマス・デマンド展@MOT
たまたまベルリンに行った時に大々的なトーマス・デマンド展を見ていたので、最初は行かなくてもいいかなと思っていたのですが、福島第一原発をモチーフにした「制御室」や、あの紙でできた風景が動き出す映像作品群は、最近の作品なのでそれを見に行くだけでも価値がありました。事件や事故の写真を紙で再現し、それを撮影する手法は、現実よりも少し情報が淘汰され、よりそのシーンが持つ不穏な影を強調します。現実を再記述するトーマス・デマンドの写真を見ていると、私たちの世界の方が狂っていることを教えてくれます。
