海辺のカフカ
続いて読んだ「海辺のカフカ」は、夢幻能の世界だった。四国を大きな能舞台と見立ててみれば、橋を渡る事で時間の流れから解き放たれることが、まさに能。そして夢を利用するところもだ。でも夢には重い責任が伴う、何だか引っかかる言葉だ。そういえば本の中で、何故か偶然にもこの間観た「葵上」が引用されている。だから様々な事がクリアに思えました。本を読むタイミングって決まっているのかな?しかもこの本は、意図的に教養のリンクを促している。愛おしいキャラクター、ホシノさんはそのサンプルとして登場しているように思う。文庫のお尻に付いている図書案内が物語にちょっとでも引用されている本なのが、気がきいている。それにしてもワキのナカタさんとホシノさん、そして大島兄弟、なんかいいですよね。

