一年分の書評② 2012年12月~   | Hemiola 刺繍教室

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リニューアルしました

本日二度目の記事、つづきの②です。

11月~12月は、

指を手術して刺繍ができなかったので、

ずいぶんよめてるね。





◎2012年12月



見えないドアと鶴の空/光文社
¥1,575
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自分がずっともっていられるのは記憶だけだから、
だれだってずっとずっと生きていられる。 





*この作品は、好きで何度も読み返しています。

現実と異界が混ざり合った不思議なおはなし。







神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)/新潮社
¥515
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ひさしぶりの再読です。
どの話も好きです。
とくに焚き火の話が好きかな。終わり方がとくに。

311を経て、地震というものが実感をもって迫ってきました。




*阪神大震災を描いた作品です。

地震のことがあって、

村上春樹がどう描いているかあらためて読みたくなったので。






◎2013年1月◎



佐渡の三人/講談社
¥1,575
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この鋭敏な言語感覚は、
彼の唯一無二の個性であり才能であると思う。
時間への意識とそれに付随する人間の意識、
そしてそれを言語化する力がすごい。

日常を愛する力というものは確かにあるな、と感じた作品。




*毎日が宝物だし、

この毎日があるからこそ生きていられるということを、

すごく実感させてくれるのが長嶋有です。






くちびるに歌を/小学館
¥1,575
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なんだよ~信長貴富の詩か~しらなかった。


とてもありがちな設定で、
楽しめるのか不安だったけど、
最後のまとめ方がよかったので、泣きました。
ドラマとかになったらいいだろうなー


ただ残念なのは、
語り手二人の必然性。
オチに必要なのはわかるが、
語り手の性格があんまり語りにでていなくて、
これなら三人称でいいんじゃないの?って思いました。






*合唱を題材にした作品です。

私は毎年NHK合唱コンクールを録画して何度も見るくらい合唱が好きです。








◎2013年2月◎


無花果とムーン (角川書店単行本)/角川書店
¥価格不明
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むかしのラノベ時代の作品のようでした。
いちご先輩きゃわわ



*桜庭一樹らしい作品でした。






星がひとつほしいとの祈り/実業之日本社
¥1,575
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このタイトル、
すごい名タイトルじゃない?
美しすぎる。


内容は、
母と娘をテーマとした短編。
どれもこころが温かくなるようなものでした。





*原田マハさん、

軽いようで軽くない作品が多いですが、

これもさらっとはいけなかったです。







七緒のために/講談社
¥1,365
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いっきに二時間くらいでよめてしまったよ。


あとがきにあった
14歳ほど過酷な年齢はない
ということ。
本当にそうだなと思う。
どの年齢よりも、中学生だったころはつらかったな。

それにしても七緒はやりすぎだ。


水の花火のほうがよかったかな。
若干のノルウェイの森臭がしないでもない。
でもラストがうつくしくてすき。





*同年代の作家は、

自分の心をそのまんま読まれているようでどきっとしますが、

どくに島本理生はそれが激しいです。








水瓶/青土社
¥1,365
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読んだことあるような…まえ挫折したのかな?
詩のような小説のような、
実験的な作品です。




*おぼえてない…ってことは相当不可解だったのかも。





ふる/河出書房新社
¥1,470
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自分と他人と、
つながっていく命と、
絡まったり離れたり同化したりしながら、
個人ができている。




*これもあんまおぼえてません。

短編集かな?







◎2013年3月◎



マリアージュ・マリアージュ/新潮社
¥1,365
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半分くらい連載でよんでたけど、
きっちり全部読みました。


彼女の作品を読むと、
自分と作品との境界がわかなくなるほど、
自分と感覚が近しいと感じます。




*金原ひとみの感覚って本当に自分と近いなーと思う。

自分のことがかかれているようだよ!








ダイオウイカは知らないでしょう/マガジンハウス
¥1,470
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短歌って好きです。 
情緒があって。
なのでこの本もおもしろく読みました。
こういう感覚の短歌、
もっと読みたいなぁ



*せきしろさんは、ピース又吉さんとかともやってますね。

短歌もっとひろまってほしいです。








しょうがの味は熱い/文藝春秋
¥1,260
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いたたまれないなー
なんか
後味悪いの書くの得意だね。
読んでて辛い!




*綿矢りさ、じつはけっこう苦手かも。

とあらためて思いました。

読むのが辛いんだよとにかく。






江戸な日用品/平凡社
¥1,470
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おもしろかったです。
へぇ!なことがたくさん。
馴染み深いたべものもいっぱいあって、
親しみが増しました~




*珍しく小説じゃないです。

江戸文化を説明した本。






往復書簡 いま、どこですか?/新潮社
¥価格不明
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すごくよかったー
友情かくあるべき!


そして、私と何人かの友だちの間につもる手紙の数々も、
こうして愛にあふれていると良いなぁと、思いました。

装丁もすてき。





*小澤征良さんのエッセイがもともとすきで、

杏ちゃんも好きなので、

もううはうはでした。






冒険のはじまりしとき―女騎士・アランナ〈1〉 (女騎士・アランナ (1))/PHP研究所
¥1,575
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ずっと気になってた本。
やっぱりおもしろかった!
ちょっと名前や状況がわかりにくいのが残念かなー

どんどん読むよ!



女神に守られて―女騎士・アランナ〈2〉 (女騎士・アランナ (2))/PHP研究所
¥1,575
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アランナがいろいろのりこえていくとこがよんでてすっきり!
恋愛要素もあり。
アランナかっこいいなー



砂漠を駆けぬける女―女騎士・アランナ〈3〉 (女騎士・アランナ (3))/PHP研究所
¥1,575
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バージル俗の村をかえていく姿はめざましく勇敢で、
ジョナサンとジョージのあいだで揺れる姿は女らしく美しくて…
勇気あふれるアランナがだいすきです。



伝説の宝石―女騎士・アランナ〈4〉 (女騎士・アランナ (4))/PHP研究所
¥1,890
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はー
読み終えたーー
最後はどたばたが多すぎて、
悲しいこともたくさんあったけれど、
それも含めてアランナの人生なのかなぁと思いました。
アランナの成長、恋愛、猫とのやりとり、
どれもすてきで、うらやましいくらいでした。

私はリーアムのファンでした。
ジョナサンもジョージもいいけど、
私はやっぱりリーアム!
最後までリーアムにはやられっぱなしでした。どきどき。

アリーのシリーズもたのしみにしてます。






*ハマってアランナシリーズ読み切りました。

いまでも鮮やかに残っているよ。







『熈代勝覧』の日本橋―活気にあふれた江戸の町 (アートセレクション)/小学館
¥1,995
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ちょーーーおもしろい!
江戸の一般市民の絵巻の解説本です。
笑えます。
関心もします。

図書館でかりたけど、
おもしろすぎてアマゾンでそっこーぽち。



*夫も気に入って、

ふたりでながめています。





クラウドクラスターを愛する方法/朝日新聞出版
¥1,260
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はじめての作家さん。
文からお若い方なのかなーとおもったのだけど、
プロフィールみたらそこまででもなくて、
びっくり。
感性がとても若い。

読みやすい作品だったなー
ほかのも読んでみたい。





*けっきょく読んでませんが。。。

これからチャレンジします。



さよなら、手をつなごう (集英社文庫)/集英社
¥525
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さる・るるるを参考にした作品があって、
さる・るるるが大好きなので、
びっくりしました。




*さる・るるるとは、五味太郎さんの絵本です。

中村航さんも本当に優しい気持ちになれる作家。

イベントがあるごとに、何度も会いに行きました。

おかげでサイン本何冊もあります。




ぼくは勉強ができない (新潮文庫)/新潮社
¥452
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十年ぶりくらいに読んだ。

文章がしっかりしていて、
展開も面白くて、
構成もうまくて、
さすがだなぁと思った。




*やっぱり山田詠美ってすごいよね

って再認識したよー





◎2013年4月◎

さようなら、猫/光文社
¥1,575
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猫を中心とした連作短編。
ペットというのは、
人間関係の中に一つの可能性を作り出すものだなぁと思った。




*猫好きには猫好きのひとつの人生のあり方がありますよね。

独特の。

私も猫かってみたいなー






恋するスイッチ/実業之日本社
¥1,575
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宮尾さんの絵は優しい。
中村さんの文章にはやっぱり宮尾さんの絵だなぁ




*そう、

中村航さんの絵をずっと担当してるのが宮尾さんなのです。

この文章にこの絵あり!





色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年/文藝春秋
¥1,785
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発売日に読める喜びを感じながら、
じっくりと読みました。

思いは消えることはない。
私にはなんとなく、つくるが解釈したシロの感情はわかるような気がした。
どんなに遠く過ぎていっても、
絶対に無くならないし、わすれることもないんだよね。

*ハルキの本が発売されるたびに思う。

同時代に生きていてよかった、って。

いつも、今ここで生きていることを感謝したくなります。


ふくわらい/朝日新聞出版
¥1,575
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鳴木戸定が、
これまでの偉大な愛を確認し、今現在の愛を受け取り実感していく物語。
ものすごく魅力的な作品でした。





*「きいろいゾウ」で一般認知度が上がった西加奈子。

やさしくも、人の内面をえぐるような書き方で、

後半の追い上げ?というかスピード感がどれもすごいです。





◎2013年5月◎

ユーラシアの双子 上 (100周年書き下ろし)/講談社
¥1,680
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紀行小説ですね。

文中にでてくる腐ったピロシキが想像できすぎる…
船や列車の閉じこめられた感じが息苦しい。
ふたりのダジャレ合戦がおもしろかったです。

どうなっていくのかなー
エリカを救えるか。


ユーラシアの双子 下 (100周年書き下ろし)/講談社
¥1,680
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それぞれキャラクターが明確でよかったです。
壮大な物語だったけれど、
ユーラシアを舞台にする必然性はいまいち感じられなかったかな。
紀行とエリカ追いかけがいまいちマッチしなかったかも。
んーでも海外×日本人同士の人間関係は彼の特徴とも言えるとこだから、まぁいいのかもね。

*大崎善生さんも、

出れば必ず読む作家です。

「アジアンタムブルー」映画化で有名になったかな。

繊細な心をずばっと書くところがすきです。

関係ないけど奥さまはハンドメイド作家さんです。


犬とハモニカ/新潮社
¥1,470
Amazon.co.jp




江國香織の細部まで作り込まれた短編を、
味わうことができました。
時間で言ったらほんの一瞬のことも、
彼女の手に掛かるとこんな小説に生まれ変わること、
やっぱりすごいと思います。


*うん、やっぱり江國香織をすきなことはやめられない。












③でおわりそうですー

飽きてきたー笑