「<サラメチカ メチカブラ> と< 夜明けの鼓動> を
 見たって人をやっと見つけたんですよ~
 さかのぼって体感できないのは残念ですけどね
 でも寺山概論だって、
 舞台を見てる観客も危険だ~
 当事者だ~
 観客参加型だ~
 なんて言いながら
 私その場では一度も見たことないんですから~」
 
「今年中には論文の柱になるものくらいは決めないとね」

「はい~
 そうですよね~
 締めるところは決まってるんですよね~
 なぜその姿に郷愁を感じるかってとこなんです
 締めは主観だから、もう何書いてもいいんです
 役者さんだから演技論(?)みたいなもんが
 あるんですかね~
 役者じゃないから私には分かりませんけど~
 それだけ分かれば、後は枝葉をつけていくだけなんですよ~
 でも、そこ全然分かんないんですよ~
 もう本人に聞くしかないっていうか~」

「他人事ちゃうで」

「はい
 すいません
 大丈夫ですよ~
 やっぱり前世で会っていたのだ 
 で終わらせたりしませんから~
 あ~でもね~先生~
 何とか歌謡祭ってテレビ見ました?
 すごい女の人いましたよ。
 歌ってる立ち姿が美しいんですよ~
 後で曲だけ聴いてみたんですけど
 あんまりいいと思わないんですよ~
 逆に曲いいけど、目つぶって聞きたいって歌手もいますよね
 前に書いた試食販売人もそうですよ~
 立ってるだけで避けて通りたくなる人と
 な~んか分かんないけど寄ってしまう人と
 相性なんですかね~
 なんなんですかね~
 そういう事なんです」

「はぁ?何が言いたかってん?」