前回の続きです。
◆人間の欲望
「満足することのない人間たちよ 何を望み何を手に入れる? 疲れたならば今はただ眠りなさい」
「欲望という罪を抱えて 今は夢を見ている」
(ぜんまいⅠ)
「本当に恐ろしいのは人間の欲望だった」
(茶番カプリシオ)
七つの大罪は、まさに人間の欲望そのものだといえます。
この物語を動かしているのはすでに神や悪魔なんかではなく、人間たちの尽きることのない欲望なんですね。
(ちなみに、カプリシオの「神と悪魔」についてはちょっと思うところがあるんですが…それはまた別の機会に)
「全てを手に入れ そして失った魔道師は 何を望む? 何を求める? 時の果てに」
(クロノ・ストーリー)
時を越えて生きる最強の魔道師、エルルカ=クロックワーカーであっても、所詮は一人の人間に過ぎないわけです。そんな彼女が長い時の果てに抱く「欲望」は、大きな意味を持つんじゃないかというのは…考えすぎですかね?
◆心を癒す
ぜんまいⅠの歌詞からすると、ぜんまい仕掛けの子守唄は、欲望という罪を抱え、疲れきった人間たちの心を癒す唄。
牢獄の中のアレンや、ブラックボックスの中のイレギュラーを癒した唄であり、箱庭の少女が父のためだけに歌った唄です。
物語の要所要所で登場する「るりらるりら」は、「悪」とは全く正反対の性質を持っているような印象を受けます。
だからといって、この子守唄が物語に対して決定的な影響力を持つわけではないように思います。
あくまで人の心を癒すことしかできず、廻り続けているだけ。
るりらるりらと響くこの唄は、ただ「時を彩る」ことしかできないお飾りみたいなものだから、「哀れ」な唄と形容されるのではないでしょうか。
しかし、イレギュラーは、るりらるりらと聞こえてくる子守唄の「真実の意味」に気づきます。
だからこそ、イレギュラーがぜんまいⅠのリンと同じように、「言葉」を「唄」へと変えることは、物語の最後に大きな意味を持ってくるんじゃないかと思います。
いつにも増して考察という名の妄想成分が多くてすみませんΣ(ノд<)イテテ