クルクミンを飲むと頭の芯のあたりがすっきりする感じがします。カレーにウコンを入れると、油分が黄色くなりますが、これが有効成分であるようです。

 

クルクミンが身体の酸化ストレスに効くため、一酸化窒素の調節を介して神経ダメージの保護作用を有する可能性についての研究を見つけました。IT作業は視神経、思考を酷使するので、ストレスがかかりやすく、また不眠は思考作業と同様のストレスをもたらすため、オススメです。

 

資料は以下の文献を参考にしました。

Phytomedicine. 2008 Aug;15(8):577-86. doi: 10.1016/j.phymed.2008.02.003. Epub 2008 Jun 30.
Possible nitric oxide modulation in protective effect of (Curcuma longa, Zingiberaceae) against sleep deprivation-induced behavioral alterations and oxidative damage in mice.
Kumar A1, Singh A.

 

以下訳文です。

睡眠は、人間の肉体的および精神的な健康にとって不可欠である。
睡眠遮断の問題は、今日では、現代の社会で増加している。
近年では、ストレスとストレス関連問題において、抗酸化剤の神経保護剤としての役割が示唆されている。
本研究は、マウスで72時間の睡眠遮断によって誘発された行動変更と酸化性損傷に対してCurcumin(ウコンlonga、ショウガ科)の保護作用で一酸化窒素の可能性がある役割を調査するようデザインされた。
72時間の睡眠遮断によって、体重減少、不安様の行動、障害のある歩行活動と酸化性損傷(脂質過酸化(亜硝酸塩レベル)を増加させて、グルタチオンとカタラーゼ活性を消耗させる)が動物で有意に起きた。
5日間のCurcumin抽出物(10と20mg/kg、ip)による治療は、制御(72時間睡眠に恵まれない)(P < 0.05)と比較すると、すべての行動パラダイム作業(鏡室+迷路(0迷路))で、体重減少、歩行活動の機能障害、効果の様な不安を有意に予防した。
生化学的に、有意に回復するCurcumin抽出物治療は、コントロール(72時間睡眠できない)動物と比較すると、還元グルタチオン、カタラーゼ活性、脂質過酸化上昇と亜硝酸塩レベルを減少させた。
更に、l-アルギニン(50mg/kg、ip)の前処置、一酸化窒素前駆体は、Curcumin(10mg/kg、ip)(P < 0.05)の保護作用を逆転させた。
しかしながら、l-NAME(5mg/kg、ip、一酸化窒素シンターゼ抑制薬)の前処置は、(Curcumin(P < 0.05)の保護作用の相乗効果をもたらした。
本研究は、一酸化窒素調節が睡眠遮断によって誘発された行動変更と酸化性損傷を改善する際にCurcuminの保護作用に関係していることを示唆する。