先回のブログで紹介したように、ヘム鉄自体はそのままでは酸化成分ですが、体内のヘムオキシナーゼ(HO)が作用すると、強力な抗酸化作用をもたらすビリベルビン、ビリルビン、一酸化炭素になり、身体の抗酸化に役立ちます。

 

では、外からヘム鉄を摂らないのに、この作用が働くメカニズムはというと、「歩くこと」にあるようです。つまり、足の裏でわずかな量の血球が(おそらくは古い血球かもしれません)潰れ、脾臓で血球がマクロファージに取り込まれ、ヘモグロビンが分解される際に、ヘムが発生する、という流れが考えられます。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84%E8%B2%A7%E8%A1%80

 

当然ながら、体内の鉄が不足している状態では、潰れるべき余剰の血球も足りなくなりますので、歩いて体内ヘムの抗酸化効果を得る準備として、十分なヘム鉄の補充が必要です。さらに、ヘム鉄や食物からのアミノ酸吸収を高めるために、ビタミンD、脂肪を血中に流しやすくし、ケトン体代謝を高め、細胞膜を強くするためにレシチンを摂っておくと、歩く効果を更に高められると思われます。

 

歩く効果には、「リズム運動によってセロトニンが出る効果」「血液の循環を高める効果」など複数の効果が確認されています。