こんにちは
眼科で働く のりくんです。
さて、ここまで割と大まかなお話をしてきたのですが、
ちょっとだけもう少し掘り下げますね。
以前お話したように、弱視っていうのは
眼鏡を使った視力増強訓練に対し
比較的反応がいい場合と、
そうでない場合があると
お話しました。
今回は比較的反応が良い場合のケースについて
お話したいと思います。
さて、皆さんは、遠視というのを
お聞きになったことがありますか?
近視っていうのはよく聞く名称なのですが
この遠視というのはあまり聞きませんね。
でもね、
人は遠視の眼で産まれてきます。
ってことは赤ん坊の時はほぼ遠視であり
近視の赤ん坊ってほとんどいないという解釈で良いのです。
赤ん坊に遠視が多いのは何故?
赤ん坊は小さいですね。
短絡的に言っちゃうと
眼もちっちゃいんです。
どのくらいかというと
一般的な成人の眼の大きさは
おおよそ直径24mm程度です。
それに対する赤ん坊の眼の大きさは
おおよそ15mm程度と言われています。
Q:じゃあ、眼の大きさが大きくなるのは?
まず身長で考えてみます。
例えば、
高校生から大学生ってどのくらい身長が伸びたりします?
個人差はあれどそんなに身長は変わらないことが
多いと思います。
けど、乳幼児~幼児の身長の変化はどうでしょうか?
ちょっと古いデータではありますが
出生時の男児の身長は 49.0 cm(中央値)がですよ、
1年で約1.5倍の75cmであり、
4歳でおおよそ100cmとの報告があります。
(小児看護学概論.2007より引用)
4年間でおよそ2倍です。
(あたしゃ、も少し背が欲しかった。orz)
(まぁ、それはいいとして・・・)
体の成長と共に眼の大きさなども変化して、
遠視が少なくなっていく傾向があります。
このように、生後からの体の成長と共に
眼の大きさも大きくなり、遠視が減少します。
・・・ところがです。
このもともとある遠視が人より多かった場合はどうでしょう。
極端なことを言うと、人より多かった分が残ってしまいますね。
この遠視が弱視の原因となりかねません。
注:ほかに強い乱視もその原因とされていますが、
今回は遠視のお話に限って進めます。
人より多い遠視がどのような結果をもたらすか・・・。
一枚の写真をお見せします。
キレイだと思いますか?
きっと「ボケてるじゃん」って思いますよね?
それは以下のようなきれいな状態を
知っているからですよね?
そこにヒントがあります。
人の眼は、ボケていると認知したら
それをどうにかしてキレイに視ようと努力します。
でも、キレイに見えるということを
知らなかったらどうでしょうか?
多分、「そのままでいいわ」って思うでしょう。
このように、弱視で視力増強のための訓練を行わなかった場合、キレイに見るための機能自体を損なってしまう事にもなりかねないということです。
キレイな像を見せてあげることが
機能の改善や向上につながります。
これが視力増強訓練の基本的考え方と
思っていただけると幸いです。
「視力増強訓練で遠視の度数は減るのか?」
あるいは
「ずっと眼鏡をかけ続けなければならないのか?」
といった質問をよくいただきます。
弱視の視力増強訓練眼鏡の目的は、
「あるものを
きれいに認識できる
能力を育てる」
ということであり、
見づらいなら見やすくすることは
眼鏡やコンタクトレンズなどで
可能です。
ですが、見やすいようにするための
準備が視力増強訓練にあるという事
なのですよね。
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