続・少林寺三十六房 | お役に立ちません。

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続・少林寺三十六房/リュー・チャーフィー
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続・少林寺三十六房 リュー・チャーフィ主演。

仕事を悪辣な輩に奪われた主人公は、仲間を代表して少林寺に潜入。
三十六房でクンフーを教えてはもらえないものの、サンダ和尚の言いつけを守りながら、
修行を盗み見て強くなっていく。

続、ですが、あんま続ってません。
リリース時期を見ると、少林寺三十六房と同じ年なので、
リュー・チャーフィ主演の少林寺もの、って意味で”続”なんだろね。

前回サンダ和尚役で、少林寺三十六房の創始者を演じたリュー・チャーフィが、
今作は、お調子者の若者を熱演。
かなりファニーな役どころ。
真面目で芯の通ってるサンダ役の印象が強いせいで物足りないけど、
こんなあっかるくて、ノリのいいリュー・チャーフィもアリ。

前半は、いかにして、少林寺に乗り込めるのか!?が、非常に面白おかしく描かれ、
その道化っぽいやりとりに笑う。
後半は、無茶を言い渡された、と思っていたのが、実はいい修行になっていた、
という、これも、往年の少年漫画的展開。

特に、足場を組め、といわれて、1年以上も頑張った作業が、後半で存分に生かされる展開はスカッとする。
よくぞ伏線回収してくれました!な。

肝心の少林寺無茶修行は健在ですが、
前作ほどのオドロキはなく。
普通に「すげー!」な武術修行。
つくづく、こんなお坊さんが量産されてたら、
そりゃ行政もおいそれと手を出せないよな、と思う。

てか不思議なんだけど、日本の僧兵といい、なんでお坊さんが戦うんだろうね?
宗教の弾圧者と戦うためなのか?

強くなって悪を倒すぞ!
と、単純な筋書きはそのまんまなので楽しめます。

あと、こゆの見てると、中国のお国柄もしのばれる。
あれ、これ香港だったけ?
まあいいや。

前作と共通するのは、虐げられた漢民族が、いかに抵抗して勝利を勝ち取るか、なんだよね。
んで、虐げる立場の、この中では満州族なんだけど、ステレオタイプ的に悪いわけ。
んで、その悪さの内容が、中国的だなぁ、と。
自分が思いつく悪さなんだから、逆を言えば、自分が圧制者の場合に行うであろう行動のはず。
そーすると、今のチベット問題とか…
おそろしい。
大陸は過激です。