魔人探偵脳噛ネウロ・3巻 | お役に立ちません。

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松井 優征
魔人探偵脳噛ネウロ 3 (3)

「今日のわんこ300杯☆」(わんこそば完食写真)

で、この漫画にはまりました(笑)


魔人が謎解きをしてしまうというトンデモ設定、

ぎこちない作画、難のあるミステリー。

だけどそんなものを吹っ飛ばしてしまうものを秘めた作品。


完全に(違う世界へ)ぶっ飛んでる犯人、

それから主人公ネウロと弥子のキャラメイキング。


それらがマイナス要因を充分に補ってくれます。


ベースは完全にグロで、

この巻でおそらく、最大の敵になるであろうXI(サイ)が登場するんですが、

この殺人手口が人ひとり丸ごと砕いてガラスの箱に詰めるというもの。

現実的にはありえませんが、ビジュアルイメージとしてこれだけ恐ろしいものもあまりありません。

リアリティをぶっ飛ばして、「ああ、これが想像力ってモノか」とある種突き抜けた感銘を与えてくれます。

たとえ彼の特異体質がどう考えても人間じゃないにしても。


グロを補うのがギャグの飛び方。

特に3巻はかなり笑えるものが。

ネウロのどSっぷり、被害者弥子の妙に淡々としたツッコミ。

このふたりのやり取りだけでも、読みつづけたいと思える出来。

主人公として確固たる輝きを放っています。


この2人以外のギャグもかなり。

某アイフルのブラックなギャグとか、

駄目刑事石垣さんのアイドルストラップ脱退事件とか(笑)


画面構成、ポージング、決めコマがキチンと決まっており、

それがテンポのいいギャグとあいまってページをめくらせます。


とはいえ、癖のありすぎる絵柄はやっぱりマイナスかも…

もう少し、絵が上手ければもっとファンが増えると思うんだけど。