実は、私たちは調停をする前に離婚することを合意していた。
ではなぜ調停したのか。それは、慰しゃ料の金額を自分たちだけでは決めることができなかったからです。
ちゃんと裁判所で金額を決めてほしかったのです。
私たちは結婚前も結婚した後も、
お互いの仕事のせいで遠距離だった。
私が仕事を辞めて彼のところへいき
やっと家族になるのかなというときに、
彼の様子がおかしかった。
(入籍から半年たったころだったでしょうか。
新居の内見のため合流したが、
妙に色気づいたファッション。
香水も変えたの?
まるで別人。
夫が夫に見えなかった。
そして温度差。
一緒に住む家を探しているのに、
彼はなんだか乗り気でない。
とりあえず賃貸で探していたけれど、なんだかこのままだと
大きなお部屋を借りても私の独り暮らしになりそう。
しかも家賃も光熱費も、ぜんぶ、私が一人で背負うことになってしまいそう。
女の勘だろうか。
漠然と不幸な未来が眼に映った。
とりあえずこの日は内見だけで、なにも前に進めなかった。