両親から土曜日稲刈りやるから手伝ってくれと言われノコノコ行ってきました。ただで米もらえる立場ですから断ることはできません。
残暑厳しく体力削られました。コンバインが曲がりづらい田の角のところを鎌で刈る。立ったり屈んだりの繰り返しでけっこう腿にきます。親が高齢なので熱中症になるんじゃないかと別な心配事も出てきます。コンバインのタンクに米が溜まったら軽トラのタンクに米を移してそれを父親が乾燥機に入れに行きます。その間自分がコンバイン操縦して刈るという流れの繰り返し。あと何年この作業ができるのかと最近よく思います。私は稲作やる気はありませんので父の代で農家終了です。
やらない理由は割に合わないからです。スーパーで米買ってる人は米が高いなんて言わないでほしいですね。日本の稲作農家の95%は赤字で時給に換算すると10円なんて言われています。一番高い米食べてるのは実は零細稲作農家です。赤字100万円だとしたらそういうことになりますから。それで一番安い米食べてるのが自分です。もらってるだけですから。最近では燃料代も肥料代も上がり四苦八苦の農家さんが多いのではないでしょうか。もちろん私の家も赤字です。コンバインに田植え機にトラクターけっこう高いです。性能が良いものは高級車が買える値段です。毎年固定資産税払ってよくやるなと思って見ています。先祖から受け継いだ土地は絶やしてはいけないという気持ちなのでしょうか。田んぼを放ったらかしにしたら土地が荒れて手が付けられない状態になります。それを避けるには耕作する以外にないと。その土地を買いたいとか借りたいと言ってくる人がいないかぎりにおいては。実家のような零細兼業農家はもっと早く淘汰されるべきだったのかもしれないですね。もっと収益性が高い野菜作るとか。でも兼業だからこその稲作なんですよ。土日しか農業できなかったら野菜なんて作ってる時間はないですから。米の方が圧倒的に手前がかからない。
それにしても食料自給率がこれだけ低かったら安全保障上かなりまずいと思うのですが。肥料も種子も燃料もほとんど輸入に頼ってるのに。リン酸と窒素なんかほとんど中国から輸入してますけど、中国が輸出やめるよと言ってきたらどうするんですかね。何か愚痴っぽくなりましたけど日本の食糧事情には危機感しかないです。