毎年１２月は思うけど一年が過ぎるのが早い。もう加速度的に早くなっている気がする。そして年末はなんとなく気分が沈む。おいしいものを食べられて暖かい布団で寝られて妻とも仲良しで特に不満もない生活なのにな。昔から新年を真正面からおめでとうと祝う気分にならない。この気分というやつはバカにできない。人間の性格なのか気質なのか考え方のクセなのか染み付いた気分からは逃げられないようにできている。年末がなんとなく憂鬱なのはまた来年も同じようなことを繰り返すのかと少しうんざりする感覚があるからだ。くたびれた中年の思考と呼ぼう。私に足りないのは明日の遠足を控えた小学生のワクワク感だと思う。その点妻は違う。新鮮なワクワク感を保持したまま年を重ねている。昨日はすき焼きにする予定だったのだが、朝から小躍りして喜びを表現していた。雪が降れば雪だるまを作り出す。ドラマを食い入るように見る。精神が若々しいのだ。少しその気分をお裾分け願いたい。
