腰 湯 | こけ玉のブログ

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不惑の年などもうとうに過ぎたのに、いまだに自分の道も確立できていない。
そんな男の独り言。

足湯、半身浴などはよく聞く入浴法だが、腰湯という入浴法もあることをご存知だろうか?


冷え症・便秘・下痢・肝臓・腎臓・婦人科の弱い人・不感症・皮膚病・痔などに効くとされている。



それにしても何故このように部分浴が有効なのだろう。


もともと東洋医学は「全体のバランスを整える」ことが治療の基本的な考え方となっている。


だから、必ずしも症状のある部位が治療の場所になるとは限らず、例えば右手首や肩の痛みを左脚への治療で治すなど、全体のバランスを整えることで離れたところの痛みも消えていくのである。


局部的な痛みも体全体のバランスの中でとらえるということ。


そう考えると、体全体を温めるよりも冷えのある足や骨盤を部分的に温めた方が全体のバランスが整いやすいというのも納得できる。



腰湯は半身浴よりも更にお湯につかる部分を限局し、その代わりお湯の温度を熱めに設定し、温浴効果を最大限に発揮させる方法である。


昔は大きなたらいを準備し、その中で体育坐りをして骨盤と足だけをつけていたようだ。


現在では大きなたらいはあまり見かけないので、浴槽の湯量を減らしてやるか、浴槽の中にイスをいれて調節するといいだろう。


温度は自覚的に熱めに感じるぐらいになるように調節しよう。


冷めたら湯を足しながら15~20分を目安に、上半身を冷やさないよういらないTシャツなど着て入るのである。


漢方的には大根の干し葉三株ぐらいを煮出したものを入れるとか、ビワの葉、スギナ、ヨモギ、柿の葉などを入れると更に温浴効果が上がっていいそうだ。



一般的に半身浴がいいとよく推奨されるが、なかには「かえって冷えが強くなる」場合があるので注意が必要である。


入っている最中や、湯船から上がった後もだらだらと汗をかき過ぎるような場合は、気が漏れてしまっている状態なので、出た直後は暑くとも、そのうち風呂に入る前よりも余計に寒さを感じるのである。


そして、そんな入り方を毎日続けていると身体がなんとなく冷え冷えとしてくるのでそのような人は直ちにやめなければならない。



知ってか知らずかは分からないが、安易に推奨するばかりでなく、半身浴には向かない人もいることを明記すべきなのである。


いずれ、そのような方には腰湯の方が効果的なので、是非こちらを試してみて欲しい。


万が一、これでもだらだら汗が出るような場合には汚れを落とすだけのあっさりとした入浴法に変えることをお勧めする。







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盛岡・若園町の おのでら鍼灸経絡治療院 です。
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