機能評価 | こけ玉のブログ

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不惑の年などもうとうに過ぎたのに、いまだに自分の道も確立できていない。
そんな男の独り言。

先日、チエコさんの寝室のベッドの配置換えをした。


チエコさんの退院と同時に下着類など衣服を取り出しやすいように押入れの上の段にプラスティックの衣装ケースを置いたのだが、身長の低いチエコさんにはそれでも使い勝手が悪かったからだ。


ベッドとタンスの位置を換え、低い方のタンスの上に衣装ケースを置く事でいちいち押入れを開けずとも出し入れができ、更に高さ的にも使いやすいようになったのだ。


その配置換えを行った際にいろいろ細々とした物を他の部屋に移していたのだが、昨日家に帰ってみたらそれらのいくつかが元の寝室に戻っていた。


中には結構な重さのものもあったので、どうやって運んだのかを聞くと足で蹴って少しずつ運んだという。


そんなことまでやろうと思えばできるのに、一方で2ヶ月間で4~5回の転倒という決して少なくない転倒実績を持つ人。


こんなケースを現役の頃だったら自分はどのように評価していただろうか。


やはり「屋内完全自立の太鼓判は押せないけれども、だからといって監視者がいない時は運動制限をかけるべきとは言えない」だろうか。


リスクを恐れて活動を制限するよりも、機能面を可能な限り充実させることで危険性をいくらかでも下げていくことがベターな選択だと思えるケースだろう。


しかし、仮に昼間誰も見る人がいないという場合に、責任を持てない立場でそのような内容を指導する事ができただろうか。


おそらく選択肢の一つとして提示するだけで、実際の選択は家族に任せ、積極的なお勧めはしないだろう。


もちろん経済的余裕さえあれば常時介護者を付けるなどして何の問題もなくなるわけだが、昨今そこまでできるうちは限られているわけだから。


そんなボーダーライン上の人を、もう少し介護度を高く見積もってより充実した介護を受けられるようにしてくれたら日本の介護制度も誇れるものになるのだが・・・。


温かくもなってきたので、チエコさんにはどんどん活動量を増やしてもらいながら安定化を図っていってもらいたい。




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盛岡・若園町の おのでら鍼灸経絡治療院 です。
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