4/22(日)南相馬での、「警戒区域内に取り残されたウシの活用の道を探る」シンポジウムの後、
双葉郡大熊町野上の役場が作った殺処分の為の柵の光景です。
殺処分用。
3つの柵の中に30頭弱の牛がぎゅうぎゅうずめにされていました。
下はぬかるみです。
座って休むことができません。
子牛の時に装着されたたてごが成長とともにきつくなってしまったのです。
口が開けられなくなり骨が変形して歪み、肉が割け、血が噴き出し、裂け目が膿み、腐り、異臭を発し、そして衰弱し、死んでしまいます。
外したい。
この牛、お腹に10センチほど穴があき、流血し、臓器が見えてしまってます。
可哀想などという言葉以外の感情が胸を占めます。
こんな狭い柵にひしめくように牛を入れ、餌も少量のみ。糞と泥の中で休めず、飢えて衰弱死するのは当然です。
クマ牧場の飼育環境が劣悪だったと報道されていましたが、ここはそれ以上。
いずれ殺す命だから、半地獄のような環境でもいいのでしょうか?
「安楽死」を行いますといいながら、この状態に拘束しておいて、「安楽」に死ねると皆様は思いますか?
草の生えた日の当たる寝ころべる場所へ移動させtからでもなく、苦しめて苦しめて苦しめたままの状態のまま、本当にそのまま薬剤を注射して仲間の前で殺していくのは、安楽と言えるのでしょうか?
何故、臓器が見えてるのでしょうか?
この牛に何があったのでしょうか?
この牛もたてごが顔の肉に食い込んでいたので、外したかったのですが、一人では無理でした。
牛が逃げようと動く度に傷が痛んでいるはずだから、これ以上動かしたくなかった。
でも傷も治療したいし、たてごも切ってあげたい。
所有者に4月5日の首相の指示変更も伝えずに、たてごがくいこんでいることも一切連絡しないままに、そのまま殺処分をする予定だったよう。
同じくこの柵の中に牛が亡くなっていました。
餓死でしょうか?
ロープでつながれている牛、弱っている牛にとっては、逃げられずに攻撃され、本当に気が休まらないし恐怖。
追い掛けてどこかへやりましたが、またすぐすばしっこいいの豚は戻ってくるでしょう。
牛たちが一斉に人間といの豚とのやりとりを見ていました。
ずっと昼夜問わずかなり悩まされていたようです。
※ 豚を侵入させないよう柵にネットを張る等の対策が必要です。
牛を追いかけまわして、多くの恐怖と一瞬の落ち着きも与えずに、ストレスをかけ続けさせるのは、止めなければなりません。(彼らも命。殺せという意味ではありません。)
「ママ、先立つ僕を許してください。
ママだけでも幸せに暮らしてね。」
ぐっちゃぐちゃのどろと糞尿の中の子牛
耳標から飼い主がわかります。
しかし、この飼い主は自分の牛がまさかこんな状態で亡くなったことを知っているのでしょうか?
(役場に今日電話して確認したところ、お伝えはしていない。業者に任せてあるので、状況は把握していない、と。)
ずっと目をあけて、見ています。
見ています。
何かを求めて。
本当に息の尽きる、最期まで。
この目が瞼をつぶっても浮かんできて消えません。
救われることはなく消滅していった命。
まだ生きているこの柵の中の子達を救いたい。
救いたいのに手を出せない。
沢山餌とお水をあげてのびのびと生かしてあげたい。
柵の動画です。
http://www.youtube.com/watch?v=I5czDRGVy48&feature=email
牛の叫び声が聞こえますが
私達には「ここから出してください。もっと生きたいです……」と
聞こえました。
これからも我々は牛を救助していきたい。
皆様のご理解とご支援が必要です。
是非、人・物資・情報・お金・お知恵のご協力をお願いいたします。
4/26
全て殺されました。