山本太郎氏インタビュー~「今年、廃炉が決まらないなら僕は日本を出る」 | さるうさぎのブログ

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原発・放射能はもとより、環境に悪いものから子供たちを守るには・・・?!

http://www.data-max.co.jp/2012/04/27/post_16445_dm1739_1.html






NHK大河ドラマ『新選組!』や故・深作欣二監督『バトル・ロワイヤル』などで知られる、俳優の山本太郎氏。日本が誇る実力派俳優は、2011年4月9日にツイッターにおいて「黙ってテロ国家日本の片棒担げぬ」と発言し、脱原発活動を開始した。その後、「迷惑はかけられない」と所属事務所を退社し、収入は10分の1になってしまったという同氏。彼をそこまでして突き動かしたものは何だったのか。現在進行形で闘う俳優、山本太郎の「今」に迫った。




 東京都内某所。長身の男性がホテルのロビーに入ってきた。ヘルメットを片手にスタスタとこちらに歩いてくる。山本太郎氏だ。舞台の稽古を終え、待ち合わせ場所に姿を表した彼から、どのような話が聞けるのか、そう考えると私は待ちきれない気持ちになった。メディアというフィルターを通さない山本太郎という1人の人間と向き合ったとき、彼の本質に触れることができた。(聞き手・文・構成:清水 秀生)



 ――3.11から1年が経ち、日本各地で原発撤廃を訴えたデモが多く開かれるようになりました。山本さんはドイツでもデモに参加されたそうですが、日本と海外で違いはありましたか。



 山本太郎氏(以下、山本) 僕が参加したドイツのデモは「祭り」でした。ドイツでは、市民運動っていうのは、祭りになっていて、原発に対する思いは二の次にしたとしても、人々が集まりたい場所になっています。それにより、無関心だった人も足を運びたくなるというわけです。みんなが集まれるイベント―つまり祭りだと言えます。




 ――日本ではデモというと、物騒なイメージが定着している気がします。





山本 日本では、市民運動が広がらないように圧力がかかっています。マスコミは、デモを扱うときに、かつての学生運動の映像をふんだんに使っています。それで、みんなの意識のなかに物騒なイメージが刷り込まれてしまうのではないかと思います。実際、僕自身もデモというものは、危険なものだという認識がありました。しかし、実際はそうではありません。デモをする――つまり市民運動を起こすというのは、国民に保証された権利なのです。



 しかし、日本では、デモをするためには、わざわざ警察まで行って、届出を出す必要がありますし、本来あるべき姿とは、だいぶ違うと思います。さらに言えば、少しゆっくり歩いただけで逮捕したり、3列が4列になっただけで逮捕したりする場合があります。しかも、逮捕したからといって、その後に何かがあるわけではなく、すぐに釈放するわけです。逮捕するための逮捕。そして、逮捕した人を実名で報道する場合もあるのです。これは、間違いなく市民運動への弾圧であると思います。こうして、デモに参加しようと思っている人の心を挫いているのです。



 ――原発事故に関しては、メディアの在り方が問われています。



 山本 テレビは商業放送ですから、スポンサーありきです。しかし、だからと言ってお金と引き換えに魂まで売っていいのでしょうか。今回の事故で、命に関わるような重大なことでも、お金が貰えるなら魂を売ってしまうということがハッキリしたと思います。



 報道というのは、これまでのイメージでは戦場でも駆けつけるような気概がある、骨のある、そういう反骨精神のある部署だと思っていたのですが、そうではなかったのです。人の命がかかっていてもスポンサーの"空気"を読み、台本通りに放送するというところだった。"見損なった"という気持ちです。



 ――"正義感のある報道マンがいなかった"ということですか。



 山本 もちろん、現場としては、もっとやりたいことがあったと思うのですが、そういう想いは、いろいろなしがらみによって封殺されたのでは、と思います。本当に伝えたかったことを伝えたいのに、邪魔が入った。



 原発というのは、電力会社だけの問題ではありません。たとえば、電機メーカーとか、建設とか、保険とか、放送局も多岐にわたる企業と関わっているので、「原発=電力会社」っていう単純な図式ではなくなっているのです。つまり、脱原発をテレビなどで訴える場合、電力会社だけのお金を諦めればいいのかというと、そういうわけではない。あまりにも根が深い問題です。



 しかし、そうは言っても命に関わる問題です。メディアがもっとしっかりしていれば、被曝しなくて済む人まで被曝せずに済んだはずですし、それを阻止できなかった罪があると思います。





――「メディアがダメになってしまった」とはいえ、今はインターネットの時代です。能動的に情報を集めることで対処ができそうですが。





山本太郎氏(以下、山本) たしかにそうですが、そもそも危機感を持っていなければ自ら情報を得ようとする気が希薄になりがちです。僕が訪れたドイツでは、若者もしっかり原発に対する持論を持っていました。きちんと関心を持っているわけです。残念ながら日本の若者には、そういった人が少ないと思います。この違いはいったいどこにあるのか―。

 僕が思うに、やはりそれは、ヨーロッパに生きる人たちの歴史に起因します。ヨーロッパというのは陸続きなので、昔から少しでも気を緩めれば、他国から侵略されるリスクを背負ってきました。そして、民衆が声を上げなければ、搾取されるという現実があったので、いろいろなことに目を光らせ、常に自分たちの権利を勝ち取ってきました。原発に対する危機感の違いには、こういった歴史的背景が大きく作用している気がします。



  ――それは非常に興味深い視点です。



 山本 また、ドイツは、ユダヤ人の大量虐殺など過去に戦争で過ちも犯してきました。しかし、そういったできごとに対して蓋をせず、向き合ってきたように思います。なぜ、このようなことが起きてしまったのかを徹底的に検証するとともに、相手に対して補償も行なってきた。過去の自分たちから逃げなかったのです。



 しかし、我が国・日本はどうでしょうか。戦争のことに関しても、常に大国の顔色をうかがってきました。敗戦後、常にイニシアチブを取られ続けてきた。GHQに去勢され、いつしか日本国民は、自ら立ち上がることを忘れてしまったのです。



  ――都合良く飼い慣らされた日本国民は、政治的にもコントロールしやすい、と。



 山本 最近では、東北のがれき問題が良い例だと思います。現在、政府は「がれきの処理を進めないと復興が進まない」という意見を広めています。しかし、そこにあるのは、利権の問題です。阪神大震災のときは、処理費用が1トンあたり約2万円だったのが、今回は、その3倍の約6万円という値がついています。また、がれきの処理に関しては、安全性が担保されていません。ダイオキシンでさえも、規制値が確定するまでに数年間かかったにも関わらず、なぜ放射性物質は「燃やしても大丈夫」と即座に判断できるのでしょうか。汚染されたがれきを焼却したときに、放射性物質が微粒子に変わるなら、政府が言うようにフィルターでキャッチできるかもしれません。しかし、それがガスに変わる可能性もあるそうです。そうなれば、当然フィルターでは対処できません。また、政府による放射性物質を使った実証実験が行なわれていなかったことが判明したのですから、あまりにも危険すぎると思います。



 今、北九州が受け入れに動いていて、さらには沖縄まで手をあげようとしています。なぜ、そこまで遠い場所で処理する必要があるのか。それに、広域処理しようとしているがれきは、全体の2割にも満たない量です。この2割のがれきのせいで「復興が進まない」という理屈を浪花節のようにテレビや新聞で広めているという現実に、疑問を抱くべきだと思います。



 国民は原発事故で大きく国に裏切られ、メディアに騙されてきました。そして1年も経たないうちに、この大宣伝によって同じ目に遭おうとしていると言えます。国民は、このままお人好し過ぎるままでいいのか、疑問です。



  ――お人好しなのは国民性でしょうか。それとも、ほかに理由があるとお考えですか。



 山本 一番の理由は、メディアにあると思います。現在は、インターネットや反原発の活動を行なっている人から正しい情報を得ることは可能ですが、かつてはテレビなど大手メディアに頼るしかありませんでした。もちろん、現在でも大手メディアからしか情報を仕入れられない人が多数います。そういう人たちは、国や電力会社にとって都合の良い情報しか得られないのですから、この国の真実に気付きません。もともと年間1ミリシーベルトだった基準値を子どもたちに20倍の20ミリシーベルトに引き上げて「安全」と宣言するような国です。チェルノブイリでは、5ミリシーベルトで強制移住の対象だったにも関わらず、です。





 ――3.11から1年経つのに、それでもそういう現状に対して見て見ぬ振りをしたり、無関心である人は少なくないと思います





山本太郎氏(以下、山本) あのような過酷事故から1年が経過して、それでも立ち上がれないと言うならば、「もう立ち上がらなくて良いですよ」、そう言いたいです。だけど、間違いなく汚染は広がっているし、地震の活動期に入って大きな災害が来る確率が高まっているわけです。そして、3.11でそういった災害に対する原発の対策が、まるでデタラメだったとハッキリしたわけです。だとすれば、第2のフクシマがいつ起こってもおかしくない。それでも、無関心でいられるのでしょうか。



 ――山本さんは、現状の日本をどうお考えですか。



 山本 東京の汚染も心配なので、拠点を大阪に移しました。しかし、年内に原発を廃炉にするとか、そういったことが具体的に決まらないのなら、この国を諦めようと考えています。地震は活動期に入っていて、原発の想定はデタラメ。危険過ぎると思います。今、ほとんどの原発が運転を停止していますが、これは定期検査によるもので、危険なことに変わりはありません。そして、脱原発の運動のやり方も変えようと思っています。

 年内までに、結論が出ないのならば、若い人たちにこの国からの脱出を促す趣旨の運動に変えます。日本は、原発から核のゴミが出て、それを処理しきれない状況に陥っています。地球全体を汚染させてしまうほどの量です。自分としても、この決断をくだすリミットは年内かな、と思っています。



 ――山本さんは俳優として長年活躍されていますが、芸能界のなかにいる人間として、今後、メディアが変わる可能性はあると思いますか。





山本 仮にもう一度、福島原発と同じような事故があれば、さすがに変わるかもしれません。しかし、それは絶対に阻止しないといけません。我々はあまりにも高い授業料を支払いました。ですから、次の大きな事故が起きてからでは、取り返しがつきません。

 今の日本は、崖っぷちから突き落とされて、指を引っかけて、なんとかしがみついているような状況だと思います。ここがラストチャンス。ここから這い上がるのか、それとも諦めるのか―。それほど深刻な状態ですから、メディアが変わるのを待つ気はありません。



 ――今後はどのような活動を予定されていますか。



 山本 現在は、舞台『椿姫』への出演が決まっているので稽古をしています。本当なら、3.11から1年が過ぎて6月くらいまでは、再稼働問題などを考えると、脱原発活動に力を入れたいところですが、これは去年の6月から決まっていた話ですし、今は集中しています。こうして仕事にどっぷり浸るっていうのは久しぶりなので、そういう喜びは感じています。



 ――原発に反対でも、どんなアクションを起こせばいいのかわからない人は少なくないと思いますが、そういった人々に何を伝えたいですか。



 山本 人間1人の力は、小さいものです。しかし大事なのは、何人の人を本気にできるかということだと思います。自分の周りにいる10人の人を、脱原発に対して本気にするっていうことが大事です。そうすれば、関心を持つ人がどんどん増えて日本は変わるはずです。しかし、そのスピードはもっと上げないといけない、そう感じています。



 ――脱原発を宣言されたあの日から、生活は大きく変わったと思いますし、風当たりも強くなったと思います。



 山本 たしかにそうですが、とにかく生き延びることが重要です。僕にとやかく言うならば、それができた後に言ってくれと思います。脱原発を訴えようが、原発を推進しようが、関心がなかろうが、共通の認識として「生きたい」というのは、同じだと思います。そして、この先の世代にも続けていきたいというのも同じだと思います。実にシンプルなことなのです。そして、"そのためにやるべきことがある"―それだけの話です。



 ――最後に、この国の未来に対してメッセージをお願いします。



 山本 この国の存続は、この危機的な状況というものに、どれだけ多くの人が気付けるのかで決まると思います。先ほど僕は、年内に決着がつかないのなら国を出ると言いました。それは、自分が生き延びるという意味合いもありますが、日本人という種と、アイデンティティを残したいという意図もあります。人を大切にするには、自分を大切にできなくてはなりません。かつて、特殊部隊に所属していた人にこんな話を聞きました。彼らは、どんな状況でも、まずは自分の命を最優先で確保するそうです。それができない人には、他人を守れないということです。放射能汚染による避難の話になると「自分だけ逃げるのか?」という視点で、他人から見られることがあります。しかし、それは湾曲した見方だと思います。自分を大切にして、自分の周りの人たちも大切にする。そのために日本人は、目を覚ますときが来ているのです。

(了)





山本さん、そこまで考えていたのですね。どこからどこまで、おっしゃるとおりだと思います


日本人は日本か脱出しないと生き延びられないそんな時代が来てほしくないです。


でも、肝心の日本人立ち上がらなければなんともできません。


国がこのままでありつづけるのなら、メディアこのままでありつづけるのなら、


先を読める反骨精神強い独立心のある、心身ともに体力のある日本日本からつぎつぎと脱出するそんなシナリオあるのかもしれません。


あるいは最後まであきらめないで国内残りつづけて闘うか





どちらにしても、第二フクシマきたら、そこでタイムリミットです


一気に放射線量あがって、国が年間基準値100ミリとする」なんていったら、もう脱出するしかないですよ。そんな中で生きられませんから





 年内までに、結論が出ないのならば、若い人たちにこの国からの脱出を促す趣旨の運動に変える、山本太郎氏言っていますこの言葉重いです



この一年以上活動を続けてきて、状況をじかにみてきているだろう山本さんだからこそ、本当に重いです。


その方面でお手伝いできる事はしていきたい、でもそこまでの状況になってほしくもない。思いは複雑です。