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東日本大震災の時、宮城県石巻市の大川小学校では、地震が起こってから津波が来るまで50分間子供たちは校庭で待たされていた。
▼学校の裏手には山があったが、教師は山へ子供たちを避難させようとはしなかった。津波の直前に移動する途中、津波に襲われたのである。児童74人と教職員10人が犠牲になっている。
▼先日、石巻市の教育委員会が児童の遺族への説明会を開いた。この学校には危機管理マニュアルはあるものの、地震・津波発生の時の避難場所が具体的に書かれていなかったという。
▼教委の説明会では、「過去の経験から教職員の津波に対する危機意識が低かった」のが原因の一つに挙げられている。過去の経験がいかに頼りないものであるかは、今度の大災害ではっきりした。自然の厳しさは人間の予想を超える。
▼これと対照的な学校がある。釜石市の釜石小学校は海岸に近い位置にある。短縮授業で学校から家に帰っていた184人の児童は、自分の判断で避難をして全員無事だった。
▼その上、子供たちは小さな子の手をひいたり、体の不自由な友達をおぶったりして高台へ避難したという。この学校での、日ごろの地に着いた防災教育が、現実に直面して生かされたのである。
▼大人の防災意識の持ち方一つが、子供の命運を左右した。紀南でも東南海・南海地震が予想されている。この明暗二つの事例にどう学ぶか。分析と対応が急がれる。 (香)
危機管理教育を徹底させなければいけませんね。大人にも子どもにも。いつどんな状況で災害はやってくるかわかりませんから、自分で判断して動くための洞察力、決断力、実行力を養うべきです。これは今まで日本の教育でおざなりにされていましたね。