5月2日、福島県民代表者と政府(文科省・原子力安全委員会)との間で、再度交渉が行われました。
禁止タグがあって貼り付けられないので、こちらから直接ご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=sFw7lRp7_CQ
今回は1時間40分と長いので、忙しい方の為に中心部分を書き起こしておきました。
5月5日にフクロウの会から正式に報告が出されたのでそちらも別に転載します。
始まり・終わりの部分は抜き、文科省がどう質問に受け答えをしたかを踏まえての要約です。
文科省: 3.8マイクロを超える学校については活動を制限し、低減措置を行っている。
福島:低減措置とは何か。
文科省:モニタリング措置を行っている。
福島:モニタリングとは低減措置ではない!
文科省:できるだけ屋外の活動を控えるというのが低減措置である。モニタリングは低減措置ではないが、測って行くと自然に減ってきている。
福島:文科省が20ミリシーベルトと言ったせいで、子供達を外に出すことが実際に行われている。それはより被爆を多くする。郡山市が独自で放射能低減措置として学校の土を除染したことについて文部大臣は「そんなことはやらなくてもいい」と発言。その発言は撤回すべきでは?
文科省:3.8マイクロ以上・以下であっても土を除去しなくてもいい。
福島:郡山が独自で行った事は低減のための具体的な措置である。
文科省:低減の措置のひとつの一種である。(原文ママ)
福島:郡山の低減のための措置はやる必要がないということか?
文科省:やる必要はない。やらなくても問題にはならない。
福島:しかし文科省は先ほどから低減のための措置をとる必要があると言っている。低減のための措置である除染はやらなくてもいいのか?
文科省:やらなければならないということではないが、できるものはなるべくやったほうがいい。
福島:発言が矛盾している。できることはなるべくやったほうがいいのなら、できることだからやった郡山市の措置は必要な事か?
文科省:措置を批難はしない。ただやらなければならないかと聞かれたら、やらなくてもいいという問題だ。
・・・3.6、3.8マイクロシーベルトというのは、風が吹いたらどのくらいになるかも考えて、子供が学校で通常どおりの生活を送ってもいいと言う事だ。
福島:ICRPでも当局があらゆる防護策を講じて低減措置をする必要があると書かれている。ICRPには3.8だからいいとはどこにも書いていない。郡山市がやったような除染作業は必要なのではないか。
文科省:必要な措置は講じていかなければならないと思っている。
福島:では先ほどの「やる必要はない」という言葉を撤回せよ。
文科省:努力をしなければならないという意味だ。できることをやらなければいけないと思っている。
福島:すでに5市村が除染作業をやっている。これもやったほうがいいと言うことか?
文科省:はい。
福島:でも文科省はやったほうがいいことをやらなくてもいいと言っている。
文科省:実行可能なやり方でなければならない。
福島:もうやっている!
文科省:自治体がやろうとしていることにブレーキをかけるなということか?
福島:そうだ。ブレーキをかけないか?
文科省:ブレーキはかけない。文科省は郡山市の作業を妨害はしていないし、今後ともしない。しかし取った土をどうするかという問題がある。
福島:それについては東電と相談していく。ではさきほどの「やる必要はない」という発言を撤回せよ。
文科省:文科省としてはやる必要はないとしているが、自治体が独自でやる措置にブレーキはかけないと言ったつもりだ。
福島:文科省は自治体がやりたいといってきたときに、「やる必要はない」と言いつづけるつもりか?
文科省:ICRPは20ミリシーベルトから1ミリシーベルトに低減するためにあらゆることをしなければいけないとしていることは承知している。ただし今の段階ではやる必要はないと判断している。自治体が動くのはかまわない。
福島:自治体に専門家はいない。自治体は独自の決定事項として文科省に来るのではなく、やったほうがいいかという相談に来る。それに対し「それはICRPに対応したいい措置だ」とは答えてくれないのか。
文科省:土対策の相談をする必要があると思っている。
福島:土対策は大事だが、なぜこんなことがおきたか、原発は安全だとガッ国教育でもやってきたからだ。いざ事故がおこれば、子供の被爆は考えずに「汚染された土」の心配をするばかり。それは無責任ではないのか。原発建設時でも使用済み核燃料の行き場を決めるのでは?
文科省:高レベル放射性廃棄物の行き場は決まっていない。
福島:学校の土は低レベルの放射性廃棄物だ。安全と言っていたのではないのか。
福島:ブレーキはかけない、でも自治体の相談には「やる必要はない」という。それは矛盾している。「やる必要がない」ということがブレーキだ。本来なら除染は国がやるべきだ。国がやらないから自治体が自発的にやっているだけだ。だから「やる必要がない」という言葉は撤回せよ。
文科省:「やる必要がない」と言ったのは「努力をしなければならない・・・」
福島:ICRPはあらゆる方策を講じろといい、その方策が土壌の除染だ。やる必要はないのか。
文科省:今やらないからといって、学校生活に問題が生じるわけではない。
福島:除染作業をやらなくても子供の健康に影響はないということか。
文科省:もし20ミリシーベルトだったとしても健康に影響はないレベル。だからこそICRP_もそうしている。
福島:20ミリシーベルトというのは、管理区域と同レベルだ。そういうところで子供を遊ばせるのはどうなのか。ICRPは当局があらゆる措置をとるということを前提にし、その場合は1~20ミリシーベルトとしている。まず当局が制限措置をとらなくてはならない。話が逆転している。
文科省:安全委員会の助言により線量系を先生方にもたせるようにとしたのは、放射線量はだんだん減っていっているものの、本当に大丈夫かを確認するためだ。
福島:安全委員会は事故が収束していないと判断している。収束していないが、収束した場合の想定をしているのは妙だ。なぜ低減措置をとらないのか。
文科省:今回の事件は異例で、収束が遅くなっているのが特徴。今数値が大きくないという前提だが、状況が変われば買える必要があると考える。
一方で学校生活も重要なので、復興期にあたる1ミリから20ミリをもってきた。
福島:その間の低減措置が前提だ。
文科省:その一環がモニタリングだ。
福島:モニタリングしている間に子供達は被爆している。
福島:ブレーキをかけないがやる必要はない。低減措置としてモニタリングをしている。土壌除染も必要ない。こういうことか?
文科省:屋外活動を一時間と制限したうえでモニタリングする。
福島:あらゆる防護策という事に対し、ひとつだけしか措置をとっていないということか。
文科省:今日の時点ではそうだ。
福島:明日からは変えて下さい。
次の話題
福島:原子力安全委員会から回答をもらった。20ミリシーベルトの決定について議事録・会議がないということと、その決定の間の整合性を説明せよ。
委員会:19日14時に助言要請、16時に決定・回答。文科省から事前に4月9日に知らせがあった。
福島:議事録や会議がないというのは?
委員会:記録としてはない。関係者にヒアリングして過去の経緯を示している。
福島:会議ではないのか?
委員会:委員会の正規の会議ではない。
福島:委員会の会議は議事録と運営規定にある。
委員会:本日も14時から会議があるが、それも委員会の正規の会議ではない。
福島:会議でなければ何か?
委員会:緊急時のマニュアルにおける助言は口頭で行われる。従って会議はない。福島第一の現地にいた小山田委員以外ののこり4名で決定した。
福島:4名が集まった?
委員会:はい。委員長、委員長代理、委員二人。
福島:なぜそれが委員会の会議にならないのか?
委員会:委員会の開催ではないから。
福島:会議は委員会規定第8条に基づくが、第8条の何かが欠けていたのか。
委員会:会議を開催せずに決定した。
福島:原子力安全委員会の会議ではなく決定できる、その法的根拠は?
福島:4人は実際に会議室に集まったのか?なぜそれが正式な会議ではないのか?
委員会:14時に助言要請、15時から4名が出席して会合を開いた。久木田院長代理は国会にいて15分遅れ。
福島:それを委員会は正式な会議としなかったのか?
福島:1時間の会議だった?
委員会:4月9日に話し合いができていたので19日は確認作業だった。
福島:開催を呼びかけたのは?
委員会:事務局課長が召集した。
福島:正式の会議では委員長が召集?
委員会:はい。
福島:臨時会議でもない?
委員会:はい。
福島:なぜ?
委員会:整理してお答えする。
福島:4月9日の議事録はインターネットで公表しているのか。
委員会:議事録がない。
福島:この大事なときになぜ一回も正式な会議が開かれていないのか。
委員会:4月9日に文科省から事前相談。20ミリシーベルトは委員会では認めていない。子供には適用されない。一昨日の記者会見でも申し上げた。だが子供に対する放射線専門家はいない。4月19日に文科省に2点助言追加:①代表者に線量計をつけさせて②モニタリング報告させる。
福島:文科省は委員会が20ミリシーベルトを認めていないことを聞いているのか。
文科省:3.8は差し支えないとの委員会から聞いている。
福島:3.8マイクロシーベルト/時は20ミリを超えかねない、3.8は行動制限をかけるということだったのでは?
文科省:20ミリシーベルトをいいといっているのではなく、1から20ミリシーベルトを目安として低くするようにするとし、安全委員会もそれを妥当とした。
福島:委員会は何ミリシーベルトまでなら安全と考えるか。
委員会:今の段階では申し上げられない。
福島:決める予定はないのか?
委員会:引き続き検討する。
福島:委員会は子供に20ミリシーベルトを認めていない。なら(文科省に)どのくらいならいいのか答えがでるまで待つべきでは?
文科省:1から20ミリで打診したら委員会はOKした。
福島:文科省が考えたのは事実か?
文科省:文科省と厚生労働省が考えて原子力対策本部に報告、本部から委員会に助言をもらい、本部から返事があった。
福島:出発点は文科省。委員会が20ミリを認めていないのなら、撤回を要請する。
福島:専門家の名前を公表する点については?
委員会:先ほどに加え3名本間・松岡・成田委員が参加。最終決定は先ほどの4名。
福島:安全といったのはだれか?
委員会:3名は子供に20ミリは許容できないと言った。
福島:なぜ差し支えないになったのか。
委員会:文科省も20ミリを基準とはしないのでは?
文科省:20ミリをよいとは言っていない。あくまで目安。これ以上浴びてもいいということではない。
福島:子供は大人とちがうという考えがベース?
委員会:放射線、食品などの基準、目安、あらゆる点において子供は成人と違う。
委員会:3.8事態はヨウ素がどの程度かによる。
文科省:呼吸による被爆は校庭の土のサンプリングをしてそれが舞い上がったとして線量率を検討した。
福島:数値は?
文科省:外部・内部で分けたうち、内部は約2%
福島:何シーベルト?
文科省:全体のシーベルトのうち2%。
福島:食品は入っているか。
福島:計算のもとになっている数字は何ベクレル?
文科省:各学校の土の分析結果は文科省ホームページからみれる。
福島:先ほどの三名の委員は19日の会議に参加していたのか。
文科省:いいえ。
福島:他の委員は?
文科省:福島の小山田委員に事務局課長が14時30分に電話した。
福島:話した時間は?
文科省:わからない。電話で今までの経緯を読み上げ、確認したため短時間ではないと思われる。10分くらい?
福島:以前委員会の城谷委員が10という話をしたが?
委員会:ヨウ素の半減を考え、実際には3.8より減って最終的には半分になるという個人的見解だった。
福島:それは採用しなかった?
委員会:さまざまな意見のひとつだ。
福島:実際は減っておらず、事故も収束していない。危機的状況になる可能性を考慮したのか?
委員会:実際を見極めて工程に助言をしている。
福島:文科省の呼吸による被爆は3%について委員会はどう思うか?
委員会:実際の状況が重要。
福島:文科省は3%だから考慮に値しない数字と考えていると思うか?
委員会:校庭では土ほこりがまいあがることも数字が出てから検討を考慮している。
福島:福島第一小学校で土ぼこりがまいあがると5000ベクレル/立法メートル。数字は出ている。
委員会:空間線量は出ているがダストサンプリングは出ていない。
福島:福島県のHPに出ている。
文科省:学校においてのダストサンプリングはやっていない。
福島:いや、出ている。
文科省:知らない。
福島:県の独自のデータは使わないということか。専門家の安全委員会がすぐ測るべき事だ。
文科省:大人と子供の被爆に対する感受性は異なる。参考レベルの1から20ミリシーベルトは大人・子供を交えた一般向け。
福島:今の段階では生徒が吸入していいレベルを選定しておらず、モニタリングの結果をみて検討すると言っているが、国際的に見てこれは問題。実際にどのくらい被爆するかをみてから設定することを認めていることになる。資料によると20ミリシーベルトは500人に一人の大人、200人にひとりの子供が発ガンする。
(文科省に)内部被爆について少なく見積もった専門家の方の名前を教えていただきたい。
文科省:文科省で計算した。
福島:専門家のアドバイスは?
文科省:IAEAの基準で計算した。ICRPなどをもとに行政的に検討した。
福島:専門家には聞いていないということか?
文科省:IAEAが専門家だ。20はあくまで基準ではなく、目安、参考レベル。3.8も。
福島:3.8以下では措置をしない?
文科省:はい。
福島:言っていることがおかしい。
内部被爆の大きさについて、文科省大臣は小さい、安全委員会は決して小さいとは言えないと言っている。これは無視していいわけではない。
文科省:校舎の中は線量が低い。2%は低いが無視はしていない。
福島:3.8以下は措置をしない、ということは20ミリ以下ならなにもしないといっているのと同じ。
文科省:それ以下についてもあわせて行う。
福島:実際は何もしていない。20ミリシーベルトの被爆を現実には許容するのか?
委員会:ヨウ素は減るので、実際はモニタリングすることが重要と考える。
福島:それは結局実験じゃないですか?
委員会:3.8の状態がずっと続くようであればさらに助言をしていく。
福島:人体実験だ!
要請:以下のことを回答すること。
①子供に対する基準はいくつか?
②4月19日の助言は安全委員会の正式なものではないのでは?
③郡山に対して「ブレーキはかけない」が「必要はない」
④3.8以下についての措置はモニタリングだけ。
5月3日の正午までに回答のこと。
福島:委員会で20ミリシーベルトを安全だといった人は誰もいないか?
委員会:いない。