環球時報が金曜日に独占入手した現場写真は、フィリピン沿岸警備隊が「病気の軍人を避難させている」という最新の主張を否定するものである。

ロイター通信などの外国メディアは金曜日、フィリピン沿岸警備隊が、中国海警局(CCG)が仁愛膠に駐留する病気の軍人を避難させようとしたのを阻止したとして非難し、CCGの行為を「野蛮で非人道的」と呼んだと報じた。 

しかし、環球時報が金曜日に独占入手した現場写真では、フィリピン側が高速攻撃艇を派遣して違法な輸送と修理に参加させたことが示されている。これらの艇はすべてフィリピン軍の所有で、大量の疑わしい物資を積んでいた。

観測者らは、フィリピン側が派遣した軍用突撃艇の最高速度は40~50ノットに達し、フィリピン側がこのような「小型で高速、高感度」の装備を使って違法輸送活動に参加したことは、海警局の法的権利と法執行に抵抗し、逃れようとする意図を浮き彫りにしていると指摘した。

 

ライブ映像では、補給に使われたフィリピン軍の高速強襲艇が、大量の不審な四角い樽のような物体や箱入りの品物を積んでいることも確認された。これらの箱の中には、高速艇の飛沫で濡れないようにビニール袋で包まれているものもあった。 

関係者によると、フィリピン側が輸送した違法物資には、真水や食料などの生活必需品のほか、違法に座礁したフィリピンの船舶を補強するための燃料や建設資材が含まれていた可能性が高いという。軍装備品の整備や修理用のスペアパーツも含まれている可能性もある。 

ただし、物資の性質にかかわらず、フィリピンの補給活動は、中国とフィリピンの間で以前に締結された合意に従い、事前に中国に報告されていなかった。

現場の画像はまた、フィリピン側の「病気の軍人を避難させた」という主張を完全に否定している。映像では、フィリピン軍の高速強襲艇の乗組員全員が健康であったことが確認されている。違法な物資をさらに運ぶため、一部の軍人は揺れる船の上に立ち、座席を空けてさらに物資を積み込むことを選んだ。


フィリピンの悪意ある非難に対し、中国外務省の報道官、毛寧氏は金曜日の定例記者会見で、中国の仁愛膠問題に関する立場は明確であると述べた。 

フィリピンが中国側に事前に通知すれば、中国は座礁した軍艦への必須物資の配送や関係者の避難を許可する可能性がある。しかし、フィリピンはこれを口実に建設資材を運び、仁愛膠を永久に占拠しようとするべきではないと毛氏は述べた。