手紙~親愛なる子供たちへ~ | ヘルプけあのブログ

手紙~親愛なる子供たちへ~

認知症の歌、介護の歌と呼ばれる一曲が、


静かな共感の輪を広げている。


高齢の親から語りかける「手紙~親愛なる子供たちへ~」。


老いの現実を見つめ、親子のきずなを考えさせるずっしりとした曲だ。




歌うのはシンガー・ソングライター、樋口了一さん(45)。

熊本県出身で29歳でメジャーデビューした。

北海道テレビ制作のバラエティー番組「水曜どうでしょう」のテーマ曲や、

石川さゆりさんやTOKIOなどジャンルを問わず楽曲を提供してきた。

「手紙」は15曲目のシングルだ。

 「もともとは、ポルトガル語で出回っていた詩を、友人がインターネットで

偶然手に入れ翻訳したものです」。だから原作詞者は不明だ。

樋口さんは目にしたとき、故郷にいる81歳の父と、幼い2人の子どもたちの

顔が交互に浮かんだという。

 「同じ話を繰り返す父の様子が詩と重なった。でも、悲しくなったのではなく、

親から子へと、気持ちは受け継がれているという安心感を強く持った」。

<悲しい事ではないんだ 消え去ってゆくように>などの部分を付け加え詞を

完成させると、ゆっくりと明るいメロディーをつけた。


毎日新聞 より