コリーのレスキューについて | シェルティ・レスキュー

コリーのレスキューについて

いつも困っているシェルティたちに温かいご支援をまことにありがとうございます。

このところ多忙で、みなさまへのお返事やご報告が遅れる傾向にありまして、まことに申し訳ありません。



さて、本日はコリーのレスキューにつきまして、皆様へご報告がございます。


少し前のことになりますが、中国・四国のある愛護センターに、コリーが収容されました。

コリーの単独レスキュー団体は確認できないため、別のコリーオーナーさんの一部が救出に動かれましたが、引き出してみたらシェルティであったようです。

そのため、シェルティレスキューとして、費用の一部を負担させていただきました。


コリー、シェルティ両方を飼育された方、経験のある方なら良く御存知と思いますが、大きさが違うだけのような2種類でも、犬種ごとの特性に違いがあります。

シェルティはラフコリーをベースに作出された犬種とされており、系統図でもコリーのほうがより犬の祖先に近い、上の方に置かれています。

そのため、遺伝病や性質の違いは、シェルティを作り出すために掛け合わされた他犬種(ポメラニアンやスピッツなど)のものを引き継いでいたりする場合があったり、コリーにはより強く発現しやすい病気があったりするようです。


コリーについては、詳しくコリーをご存知の方がメンバーにいないこと、絶対数が少なく保健所収容など要救護のコリーが出てくることがあまりないため、これまでコリーについては取り扱わない方向で参りました。


しかしながら、愛護センターでさえコリーとシェルティを取り違えること、また、年間登録数でシェルティの5分の1程度と少ないコリーではオーナーさんの数があまりにも足りなく、単独レスキューを立ち上げるのが簡単ではありません。そこで、コリーを本当に愛していらっしゃるオーナーさんの一部とご相談させていただいて、シェルティレスキュー内にコリー部門を設ける方向で、メンバー内で話し合いを続けて参りました。

その結果、コリーについて十分に知識と取り扱い経験があり、責任を持って譲渡まで果たせる方がいらっしゃるならば、サポートするのに異存はないということで、特段の反対もなく、コリー部門を設けることになりました。


そこでおたずね申し上げますが、これまでシェルティレスキューにご支援下さっている方の中で、コリーのレスキューにはご同意いただけない方はいらっしゃいますでしょうか。

いらっしゃいましたら、大変恐縮でございますが、このブログのサイドバーのメールフォームまたはコメントにてご連絡下さいます様、よろしくお願いいたします。

(コメント欄は非公開といたします)


なお、ボーダーコリーについては、BCRN(ボーダーコリーレスキューネットワーク)、BCF(ボーダーコリーファンシャーズ)と、大変しっかりした単犬種レスキュー団体がすでに活動実績を残しておられます。

シェルティレスキューにてコリーを扱うことになりますと、JCC日本コリークラブの取り扱い犬種すべてについて、レスキュー団体が存在することになり、欧米の犬種クラブに一歩近づく形となります。

真面目なブリーダーの行う改良繁殖の陰には、選抜されなかった非繁殖向きの数多くの犬がいます。そのすべてを決して乱繁殖に使わせず、家庭犬として生涯を無事に送らせてやることも、単犬種レスキュー団体の役割のひとつと考えております。


コリーの取り扱いにつきまして、皆様のご理解をいただき、今後とも温かいご支援のほどを何卒よろしくお願い申し上げます。